NISAは2024年に、制度が恒久化し、生涯で1,800万円まで投資可能
- つみたて型の年間の枠を現在の3倍の40万から120万円、一般型は2倍の120万から240万円に拡大
- 一般NISAとつみたてNISAの併用が可能となり
岸田首相は9月23日にニューヨーク証券取引所で、資産所得の倍増のためにはNISAの恒久化が欠かせないと発言しました。そして12月12日、日経新聞など報道各社は「NISA投資枠が拡大、恒久化へ」が報道されました。
23年度与党税制改正大綱に盛り込まれる予定で、ほぼ確定とみていいでしょう。
新NISAの内容【分かりやすく解説】
主に以下のようになります。
一般NISAは、「成長投資枠(仮称)」に名称変更される予定ですが、わかりやすいように「一般NISA」で通します。
現在 | 2024年1月以降 | |
制度が使える期間 | つみたて:42年まで 一般:23年まで |
恒久化 |
年間投資枠 | つみたて:40万円 一般:120万円 |
つみたて:120万円 一般:240万円 |
非課税期間 | つみたて:20年 一般:5年 |
無期限 |
最大投資枠 | つみたて:800万円 一般:600万円 |
1,800万円 (うち一般は最大1,200万円) |
つみたてと一般の併用 | 不可 | 可能 |
覚えておきたいポイントは、以下の3つ。
- 制度・非課税期間の恒久化
- 投資枠の拡大
- 併用ができる
制度・非課税期間の恒久化
今までは、つみたてNISAが2042年まで、一般NISAが2023年までとなっており、2024年から一般NISAのみ新たな制度に移行する予定でした。
しかし、今回の改正ではどちらも制度・非課税期間が恒久化されることとなります。
投資枠の拡大
今までは、つみたてNISAが年間40万円×20年間=800万円、一般NISAが年間120万円×5年間=600万円が最大投資可能枠でした。
しかし2024年の改正後は、つみたてNISAが年間120万円、一般NISAが年間240万円となり、投資可能期間は無期限となります。
24年の改正では生涯での最大非課税投資枠が決められています。
買付残高で1800万円が最大投資枠となる予定で、そのうち一般NISAは最大1200万円となります。
つみたてNISAだけの場合、最大投資枠の1800万円が適用予定のため、以下のようになります。
毎年の積立額 | 積立可能な期間 | 計算式 |
毎年36万円の場合(毎月3万円) | 50年間 | 1800万円÷36万円=50年 |
毎年60万円の場合(毎月5万円) | 30年間 | 1800万円÷60万円=30年 |
毎年120万円の場合(毎月10万円) | 15年間 | 1800万円÷120万円=15年 |
最初の5年は24万円(毎月2万円) 6年目以降は48万円(毎月4万円)の場合 |
40年間 | 1800万円-120万円(最初の5年)=1680万円 1680万円÷48万円=35年 5年+35年=40年 |
このように、積立金額に応じて10年~50年ほどは投資を続けることができます。
ただし、つみたてNISAのメリットは、毎月同じ金額を積み立てる「ドルコスト平均法」です。
併用ができる
今までのNISAでは、つみたてNISAか一般NISAどちらかを選ぶ必要がありましたが、ここも大きなメリットです。
そのため、つみたてNISAで毎月積立をしつつ、個別株投資やアメリカ株投資も一般NISAで投資できるようになります。
組み合わせの例を以下でいくつか挙げてみました。
つみたてNISA | 一般NISA |
毎年36万円を30年間積立=1,080万円 | 毎年100万円~110万円で7年間個別株投資=720万円 |
毎年60万円を20年間積立=1,200万円 | 毎年100万円で6年間個別株投資=600万円 |
現在のNISA利用者はどうすればいいのか
新NISAでは、現在のNISA制度とは分離して管理される予定となっていることがポイントです。
現行のNISA利用者も2024年から新しくNISAを利用できるようになるため、生涯投資枠の1800万円が満額利用可能です。メリット大です。
現行NISAが23年末で完全廃止されるのか、保有証券をどう移行するのか、など詳細は決まっていないようです。24年からの新NISAを誰でも満額使えるということは
まだNISAを始めていない人は、今のうちからNISA口座を開く方がお得なのです!
例えば2023年から一般NISAを始めることができれば、年間120万円分の投資+新NISAで最大1800万円=最大1920万円が非課税投資枠が使えますね。
まだNISAを始めていない方に向けて、以下ではNISAにおススメの証券会社をご紹介します。
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