FX取引は必ずしも悪ではない。(条件付き)
FX取引は投機となります。投資ではありません。投資は確率論に基づくゲーム(ゲームと言うと投機のようなイメージとなりますが)です。確率論と言うのは、市場の動きはランダムに動く前提であるという理論に基づくと、ファンダメンタルズ分析やチャート分析によって相場の方向性を当てることはできないということです。
1990年にノーベル経済学賞を受賞したハリー・マーコウィッツが発表したもので、「物事の過去の動きからは、将来の動きや方向性を予測することは不可能である」という理論です。
【ランダムウォーク理論】
行動経済学的な理論からして、相場は全ての情報を織り込んで効率的な市場であり、その相場を予測すること自体無駄な行動であるということです。この理論や投資行動、判断に結び付ける方法などは後編の実践編に詳細を譲ります。そうなると、FXの世界でも、チャート分析で、明日は上がる、これから下がるなどの判断をすること自体、サイコロを振って丁半ばくち行うことで、何度も、数百万回、数千万回、予測をもとに短期取引をすれば、上下は1/2の確率に収斂することになります。つまり、FXをチャート分析と称して、短期売買で繰り返し利益を上げているケースは、たまたまという博打に買っただけの話です。巷に出ている、YOUTUBERなどの話は信じてはいけないのです。加えて、売買コスト、そして、税金を考えれば、勝者はほとんどいないと言っていいわけです。このコストは売買を繰り返せば繰り返すほどマイナス収益に寄与します。しかし、全てのFXがだめなのかというとこれは違います。株式と違って、基本成長する市場に投資をすることではないですが、常に推奨しているできる限りの範囲で長期にわたり積み立てる投資で積みあがった資産を、タクティカル(戦略的)にアセットアロケーションを変更(資産構成比を変える、例えば、ドル資産3割、円資産7割を一部変更する)するケースなどは、FX口座を使って、低コストで実行できるのです。銀行などや投資信託、外貨建て保険商品で円資産から外貨に入れ替える場合は、見えるコストと、見ないコスト(投資信託や保険商品の中で為替の取引コストがかかっている)が取引コストとして課せられます。銀行などのコストは平気で数十銭(ドル円の場合は、140円=1ドル、実際に市場では139.98程度でドルを買えるのに、銀行の外貨預金や商品内での為替コストは140.5~8円程度となります。当然、外貨から円に換える際にも手数料が課せられます)が載せられるのです。その率と言うのは、往復で1%となります。そのコストを低減させるのは、FX口座なのです。メリットは、為替コストが低減であることに加え、資産の効率的な活用ができる点です。仮にドル資産を1万ドル(約150万円)保有しており、タクティカルにドルが対円で下落する傾向が今後1-2年続くと見た際に、1万ドルの半分の5千ドルを為替ヘッジ(ドル資産の株などを売却せずに、為替だけドルの下落をヘッジする、または、近い将来ドル資産を円に換える必要があるなどの場合に円価格を確定させたいなどのニーズ)の場合FXでドルをショートするには5千ドルが必要でなく、凡そFXの口座開設した会社にもよりますが凡そ、5分の1程度、千ドル程度(15万円)の円資産があればドルをヘッジすることができます。ですので、FXを投機として使用するのではなく、長期資産として積み上げた外貨をヘッジする手段で使用することはお勧めしています。
外貨資産を保有したら、併せて、将来の為にも口座開設だけはしておくことをお勧めしております。手数料などから考えて、DMM.COMのFXの口座は便利なツールもあり、わかりやすいトレードができます。
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