株式投資では値上がり益に加え、配当金受領によって利益を得ることができます。また、ネット証券を利用することで取引費用を抑え手軽に外国株に投資することも可能です。日本の隣国の韓国株に投資した際に得られる配当金の利回りはいくらか、また支払時期についても合わせて紹介します。
韓国株式市場の概要
韓国総合株価指数(KOSPI指数)の株価推移
日本の隣国である韓国は、日本でもおなじみのサムスン電子やLG電子など電子機器や半導体を中心とした企業が多く、世界的に事業を幅広く展開しています。また、近年ではIT関連企業の成長も目立つようになっており、カカオやネイバーなど日本でも知名度が高い企業も多くあります。さらに、日韓の若年層の間では、韓国芸人の人気も高まっており、芸能事務所やその関連企業も多く上場しています。
韓国の株式市場は、首都であるソウルの韓国証券取引所が取引仲介を担っており、大企業向けの市場であるKOSPI市場と新興企業向けの市場として韓国版ナスダックとも呼ばれるKOSDAQ市場があります。
韓国株式市場の動向を把握するには、KOSPI市場に上場する全銘柄の値動きを指数化した「韓国総合株価指数(KOSPI指数)」が同国で代表的な株価指数であります。2021年10月時点では3,000ポイント前後で推移しており、過去から現在までさかのぼってほぼ右肩上がりで推移しています。
韓国上場企業の配当利回りは2%前後と日本と同程度

韓国の上場企業も、日本企業同様に配当金を支払っている企業は多いです。配当金を支払う企業はサムスン電子など世界的に活躍している大手企業が多く、KOSDAQ市場に上場しているIT企業を中心とした新興企業は配当金を支払わず、事業成長に充当する企業もあります。
2019年時点のデータとなりますが、韓国総合株価指数(KOSPI指数)に上場している企業の平均配当利回りは2.18%となっており、概ね2%前後が目安となります。
日本においても日経平均株価に上場している企業の平均配当利回りは2%前後であることを考えると、配当利回りは日本と大きく変わらないことがわかります。
銘柄によっては4%を超える配当利回りを実現している企業もあります。韓国の通信大手の韓国テレコム(KT)(030200.KS)は、2021年10月時点で4.25%の利回りとなっています。
韓国上場企業の配当支払いは年4回の銘柄もある

韓国上場企業の配当金の支払時期は、企業によって異なりますが、多いところでは米国株と同様に四半期毎(年4回)に配当金を支払う企業もあります。
例えば、家電大手のサムスン電子(005930.KS)は、毎年3月と6月、9月、12月(2021年は9月の配当金は未実施)と四半期ごとに支払っています。
一方で、先程紹介したKT(030200.KS)やLG電子(066570.KS)は、毎年12月と期末のみと期末のみ配当を支払っており、企業によって配当金の支払い時期は大きくことなりますので、投資前に調べておくことが重要です。
韓国株の投資におすすめな証券会社

韓国株を取り扱っているインターネット証券会社は、2021年10月時点でSBI証券の1社のみとなります。
SBI証券を利用することで、1株以上1株単位で取引が可能で、取引手数料は約定代金に対して0.9%で取引が可能です。韓国株は1注文あたりの上限数が1,000株に定められていますので注意が必要です。発注後3営業日後に受け渡しが行われます。
2021年10月時点で、SBI証券の韓国株式の取扱銘柄数は、上場投資信託(ETF)を含めて66銘柄を取り扱っています。
SBI証券の韓国株式の取引についは事前に外国口座を開設する必要があります。サービス詳細については、以下公式サイトを御覧ください。