クレジットカードを利用した投信積立運用サービス4社を徹底比較

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クレジットカードを利用して投資信託の積み立て運用ができるサービスが広がっています。ネット証券のSBI証券や楽天証券の他、エポスカードやセゾンカードも独自で投資信託の運用サービスを開始しました。今回は、SBI証券と楽天証券、エポスカード、セゾンカード4社のクレジットカードによる投信積立サービスを比較してみます。

クレジットカードを利用した投信積立運用サービスの概要

クレジットカードを利用して投資信託を毎月積み立てて運用するサービスが増えています。

投資信託を毎月一定額積み立て運用することで、投資タイミングを意識することでなく投資が可能になることから一括で投資するのと比べると、価格変動リスクを低減でできる利点があります。近年では低金利が続く中、預金に変わる運用手段として利用者も増えています。

投資信託を毎月一定額を積み立て運用する場合、証券口座に予め現金を振り替えておくもしくは、証券会社が提供している自動振替サービスを利用する必要がありますが、運用をクレジットカードに切り替えることで、振替作業が不要になるほか、クレジットカードのポイントも付与されるといった特徴があります。

一方で、クレジットカードを利用する場合、証券会社が指定したクレジットカードのみが対象となり、ご自身が普段使用しているクレジットカードが利用できるかは確認する必要があります。また、家族カードなど本人名義以外のクレジットカードの利用はできません。

クレジットカードを使って投資信託を積み立てて運用できるサービス(クレカ積立)が広がっています。口座振替作業が不要でポイントが付与されるメリットが...



クレジットカードを利用した投信積立運用サービス提供している証券会社

クレジットカードを利用した投信積立運用サービスを提供している証券会社は、ネット証券のSBI証券の他、楽天証券、エポスカードが利用者向けに提供しているtsumiki証券、セゾンカードが利用者向けに提供しているセゾンポケットがあります。

SBI証券

SBI証券は、三井住友カードと提携して、三井住友カードを利用しSBI証券が取り扱っている2600本以上の投資信託を毎月一定額積み立てて運用できるサービスを提供開始しています。クレジットカードでの積み立て運用で三井住友カードのVポイントが付与されるほか、貯まったVポイントを投信積立に充当することも可能です。

SBI証券公式サイト

SBI証券は、三井住友カードと提携してクレジットカードを使って投資信託の積立投資が可能となる「クレカ積立」を2021年6月30日より開始します。...

楽天証券

楽天証券は、同じく楽天グループが発行する楽天カードを利用した投資信託の積み立て運用サービスを提供しています。こちらも楽天証券が取り扱う2600本以上の投資信託を対象に、楽天カードを利用して毎月一定額を積み立てて運用できます。運用で楽天ポイントが付与されるほか、貯まった楽天ポイントを投信積立に充当することも可能です。

楽天証券公式サイト

楽天証券は、投資信託の積立時に楽天グループが発行している楽天カードを使って買付ができるサービスを提供しています。SBI証券も三井住友カードを使っ...

tsumiki証券

tsumiki証券は、都心部を中心に複合型商業施設を展開しているマルイグループが提供している、エポスカード利用者向けに投信積立の積み立て運用に特化した証券会社です。5本の投資信託を取り揃えており、エポスカードの決済による運用で運用年数に応じてポイント付与率が上がります。

tsumiki証券公式サイト

tsumiki証券は、エポスカードによる投信積立専用の証券会社で、エポスカードを活用した投資信託の積立投資サービスを提供しています。ネット証券を...

セゾンポケット

セゾンポケットは、セゾンカードが株式売買サービスSTREAMを提供しているスマートプラスと共同で運用している、セゾンカードもしくはUCカード利用者向けに提供している投信積立に特化したサービスです。セゾンポケットは2銘柄の投信積立が可能な他、個別株やETF100銘柄以上に対しても積み立て運用が可能です。

セゾンポケット公式サイト

クレジットカードの決済を利用して毎月定期的に投資信託を積み立て運用ができるサービスが増えています。セゾンカードにおいても同社のクレジットカードを...



クレジットカードを利用した投信積立運用サービス4社を比較

クレジットカードを利用した投信積立運用サービス4社を表にして比較してみました。

SBI証券 楽天証券 tsumiki証券 セゾンポケット
クレジットカード 三井住友カード 楽天カード エポスカード セゾンカード・UCカード
投資信託取扱銘柄数 2600本以上 2600本以上 5本 2本
積み立て金額 100円~5万円 100円~5万円 100円~5万円 1000円~5万円
ポイントサービス Vポイント 楽天ポイント エポスポイント 永久不滅ポイント
ポイント付与率 年率0.5%~2% 年率1% 5,000円毎に1ポイント 年率0.1%~0.9%
投信積立ポイント利用 可能 可能 可能 可能
NISA対応 可能 可能 可能 積み立てNISAのみ可能

クレジットカードを利用した投資信託積み立て運用サービスを比較すると、証券会社によってサービス内容がやや異なります。

投資信託取扱銘柄数

まず、投資信託の取扱銘柄数については、SBI証券、楽天証券が圧倒的に取扱本数は多いです。また、両社は全銘柄販売手数料が無料となっている他、信託報酬率が低いインデックス型の投資信託の取り扱いも多く、低コストで運用可能な投資信託を選びやすい特徴があります。セゾンポケットは投信2銘柄の他、国内個別株が100銘柄、上場投資信託(ETF)10銘柄に対して積み立て運用が可能となります。

積み立て金額

毎月の積み立て運用金額については、100円から5万円までとなっていますが、セゾンポケットでは最低1,000円からの積み立てとなります。

ポイントサービス及び付与率

ポイントサービスは、積み立てに対応したクレジットカードのポイントサービスによるポイントが付与されます。

ポイント付与率を見ると、付与率が高いのは楽天証券で楽天ポイントが年率1%付与されます。SBI証券では三井住友カードの一般カードは0.5%、ゴールドカードは1%、プラチナカードは2%付与されます。エポスカードは5000円毎に1ポイント付与、セゾンカードは積み立て運用年数に応じて年1回、0.1%~0.9%が付与されます。

貯まったポイントは4社ともに運用に充当することが可能です。

少額投資非課税制度(NISA)

少額投資非課税制度(NISA)への対応については、4社ともにNISAへの対応は可能となっていますが、セゾンポケットはつみたてNISAのみ可能となっています。ただし個別株やETFを積み立てる場合は特定口座のみとなります。


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