クレジットカードを使った投信積立サービスが増える!クレカ積立の特徴と注意点を解説

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クレジットカードを使って投資信託を積み立てて運用できるサービス(クレカ積立)が広がっています。口座振替作業が不要でポイントが付与されるメリットがあるなど注目を集めています。今回はクレジットカードを使った投資積立サービスの特徴と注意点を解説します。

クレジットカードを使った投信積立サービスが増える

近年、クレジットカードを使って投資信託の積立運用ができるサービスが増えています。

本来であれば株式や投資信託といった有価証券の買い付けにはクレジットカードは原則として利用できませんが、金融庁より定められた規則に遵守することでクレジットカードを使って有価証券の買付が可能になります。

例えば、SBI証券では三井住友カードと提携し、三井住友カードを使ってSBI証券が取り扱っている2500銘柄以上の投資信託の積立サービスを2021年6月より開始しています。また、楽天証券でも同じく、楽天グループが発行する楽天カードを使って、楽天証券で取り扱っている投資信託の買付が可能です。

クレジットカードを使った投資信託の積立運用については、証券会社が定めるクレジットカードを予め用意する必要があり、毎月決められた日に積立額がクレジットカードから引き落とされます。



クレジットカードを使った投信積立の特徴

クレジットカードを使った投信積立の特徴として以下4つのポイントがあります。

1.証券口座への入金作業が不要

クレジットカードを使って投資信託を積立運用する場合、事前に証券口座への入金作業が不要になる特徴があります。

近年ではSBI証券楽天証券などをネット銀行を中心に指定する銀行口座から毎月自動で振替が可能なサービスも増えていますが、投資信託を買い付ける場合、証券口座に予め残高がなければ買い付けることはできません。そのため、毎月積み立てる場合、毎月銀行口座から証券口座へ振替が必要になりますが、その作業が不要になります。

2.クレジットカードのポイントが付与される

クレジットカードを使って投資信託の積立運用を行う際、毎月決められた日に積立代金がクレジットカードから引き落とされますが、その引き落とし額に応じてクレジットカードのポイントが付与されます。そのため、口座振替に比べお得に積立運用ができる点も大きなポイントです。

例えば、三井住友カードを利用してSBI証券の投資信託の積立運用を行う場合のポイント還元率は、一般カードは0.5%、ゴールドカード、プラチナカードは1~2%付与されます。楽天証券であれば楽天カードを使うと楽天ポイントが毎月1%付与されます。

3.毎月の積立額は100円から5万円まで

投資信託を積立運用する場合、通常の投資に比べ少額から積立ができる特徴がありますが、クレジットカードを使って積立運用する場合においても少額で始められます。

毎月の積立額は証券会社やクレジットカード会社等によっても異なる場合がありますが、SBI証券楽天証券であれば毎月100円から5万円までの額の範囲内で積立が可能です。

4.クレジットカードポイントを投資資金として充当可能

クレジットカードの決済で付与されたポイントは、投信積立の運用の資金として充当することも可能です。そのため、投資の分配金以外にもポイントについても再投資が可能になることから、さらに効率的な運用が可能になることが期待できます。



クレジットカードを使った投信積立の注意点

1.証券会社が指定するクレジットカードのみしか決済に利用できない

クレジットカードを使った投資信託の積立運用を行う場合、証券会社が指定するクレジットカードしか決済に利用できず、それ以外のクレジットカードは利用出来ない点に注意が必要です。

例えば、SBI証券であれば三井住友カード楽天証券であれば楽天カードのみが積立運用の決済用クレジットカードとして利用可能です。

2.家族カードは積立投資の対象外

家族カードを利用している場合、積立投資の決済として利用することはできません。決済に利用するクレジットカードは証券会社とクレジットカード、クレジットカードの引き落とし口座の名義が同一名義であることが必要です。

また、家族カードを利用した場合、引き落とし口座が異なりますので、贈与に該当することも考えられ、別途贈与税が発生する可能性があります。

3.分割払いやリボ払いによる買付はできない

クレジットカードを決済で投資信託の積立を行う場合は1回のみとなります。分割払いやリボ払いといった回数指定はできません。

4.確定拠出年金(iDeCo)は対象外

クレジットカードを使った投資信託の積立で利用できる口座としては、証券会社によって多少異なりますが、一般口座、特定口座(源泉徴収有り・無し)、NISA口座(つみたて含む)となります。

確定拠出年金(iDeCo)と終了が予定されているジュニアNISAは対象外となります。



クレジットカードを使った投信積立におすすめ証券会社

クレジットカードを使って投資信託の積立運用においておすすめできる証券会社を紹介します。

SBI証券

SBI証券三井住友カードと提携して2021年6月よりクレジットカードを使った投資信託の積立運用サービス「クレカ積立」を開始しています。同社が取り扱っている2500本以上の投資信託を毎月100円から5万円を上限に積立が可能です

毎月の積立で三井住友カードのVポイントが付与され、一般カードは0.5%、ゴールド・プラチナは1%付与されます。2022年5月よりVポイントを投資信託積立資金としても充当可能になる予定です。

SBI証券公式サイト

SBI証券は、三井住友カードと提携してクレジットカードを使って投資信託の積立投資が可能となる「クレカ積立」を2021年6月30日より開始します。...

楽天証券

楽天証券は、楽天グループの楽天カードを使った投資信託の積立投資サービスを提供しています。同社が取り扱っている2600本以上の投資信託を毎月100円から5万円を上限に積立が可能です。

積立時の決済でも決済ポイントとして楽天ポイントが1%付与されます。また、クレジットカードの決済で付与された楽天ポイントを投資信託の買付資金として充当可能です。

楽天証券公式サイト

楽天証券は、投資信託の積立時に楽天グループが発行している楽天カードを使って買付ができるサービスを提供しています。SBI証券も三井住友カードを使っ...

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