投資する上で国と地域、銘柄など分散投資を心がけることは重要です。その有力な手段として上場投資信託(ETF)を活用するのも一つの選択肢です。外国市場では少ない諸経費で運用できるETFも多くあります。今回はネット証券各社の香港市場上場のETFの取扱数と手数料を比較して紹介します。
目次
上場投資信託(ETF)とは?
上場投資信託(ETF)とは、特定の株価指数に連動した運用成績を目指したインデックス型の投資信託を、証券取引所に上場させることで市場を通じて売買可能な投資商品です。
英語で表記すると、Exchange Traded Fundsとなり、この頭文字をとって「ETF」とも言われています。日本語では「上場投資信託」と呼ばれます。
ETFであれば、日経平均株価など特定の株価指数に連動する値動きをしますので、市場全体に投資できる他、1回の投資で複数の銘柄に分散して投資が可能です。また、指数に連動するため運用コストが抑えられるといった利点があります。
上場投資信託(ETF)についての詳細は以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
https://kabutoshimichi.com/2018/01/05/etf/
上場投資信託(ETF)を取引する場合は、国内の証券取引所に上場している銘柄だけではなく、外国口座に対応している証券会社であれば、外国市場に上場している上場投資信託(ETF)も取引可能です。
ネット証券各社の香港市場上場の上場投資信託(ETF)取り扱い数
証券会社 | サクソバンク証券 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
香港ETF数 | 70本 | 31本 | 31本 | 28本 |
香港市場で上場しているETFは、国内からであれば大きな知名度がある銘柄は少ないですが、経済成長が著しいアジア市場全体に投資したいという場合は香港市場を活用すると、投資可能なETFの選択肢が広がります。
日本国内のネット証券においても、香港市場に上場しているETFを取り扱っています。その中でも、取り扱い数が多い証券会社として、欧州投資銀行サクソバンク傘下のサクソバンク証券が約70銘柄扱っています。続いて、SBI証券と楽天証券が31銘柄、マネックス証券が28銘柄取り扱っています。
香港上場のETFを取引する場合は、各証券会社で口座開設後、外国口座の開設も合わせて必要になります。
ネット証券各社の香港市場上場の上場投資信託(ETF)取引手数料
証券会社 | サクソバンク証券 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 |
取引手数料 | 0.25% | 0.286% | 0.286% | 0.286% |
ネット証券各社の香港市場上場の上場投資信託(ETF)の取引手数料は、サクソバンク証券が約定代金に対して0.25%、SBI証券と楽天証券、マネックス証券が0.286%に設定されています。
売買手数料を考えると、サクソバンク証券が0.25%と一番安く取引ができます。ただし、取引口座は一般口座のみとなりますので注意が必要です。
SBI証券と楽天証券、マネックス証券では一般口座に加え、特定口座、NISA口座を利用して投資が可能です。
香港市場上場ETFに幅広く投資したい場合はサクソバンク証券がおすすめ!
香港市場上場の上場投資信託(ETF)に投資する場合、取扱銘柄数が国内証券会社の中で多く、取引手数料が0.25%であるサクソバンク証券がおすすめです。
また、中国市場の個別銘柄に投資したい方にもおすすめで、香港上場個別銘柄が約2,400銘柄、上海市場と深圳市場上場銘柄が約600銘柄扱っており、売買手数料は約定代金に対して0.25%で取引できます。
その他、米国の個別株についても取扱銘柄数が約6,000銘柄以上と国内では最多の取り扱いになっている他、売買手数料も0.20%と国内では最安値となっています。欧州株が約2,000銘柄と取り扱いも多く、世界に幅広く投資したいと考えている方におすすめな証券会社です。
サクソバンク証券の詳細については以下公式サイトおよび詳細記事をご覧ください。