韓国を代表する株価指数として韓国総合株価指数(KOSPI指数)があります。同国はサムスン電子などを中心に世界的に知名度が高い企業も多い中、近年同指数の上昇も目立っています。このような状況の中、同国の成長を幅広く取り入れるにはETFを活用する方法があります。今回は日本国内から取引可能な韓国総合株価指数(KOSPI指数)に連動するETFを紹介します。
目次
韓国総合株価指数(KOSPI指数)の概要
韓国総合株価指数(KOSPI指数)は、韓国を代表する株価指数で、首都ソウルにある韓国証券取引所に上場している全銘柄を対象に、その時価総額と基準時点の時価総額を比較して算出した株価指数となります。
韓国の株式市場は、韓国証券取引所(KOSPI市場)とIT企業など新興企業が上場するKOSDAQ市場の2つがありますが、サムスン電子など同国を代表する企業はKOSPI市場に上場しており、上場企業数は800社以上になります。時価総額は2200兆ウォン以上の規模があります。
KOSPI指数は2021年6月時点では3000ポイント以上で推移しており、1980年の算出開始時から株価は約30倍以上に上場しています。
韓国総合株価指数(KOSPI指数)の概要については、以下に詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
KOSPI指数連動型ETFの取り扱いは無いが、KOSPI200指数連動型ETFの取引は可能
株価の上昇が大きい、KOSPI指数ですが、2021年6月時点において、日本国内から取引可能なKOSPI指数に連動するETFはありません。代わりに、韓国証券取引所に上場している銘柄の内、流動性が高い200銘柄を対象に組み入れた株価指数であるKOSPI200指数に連動するETFの取り扱いがあります。
KOSPI200指数は、KOSPI市場の内200社になりますが、KOSPI市場に上場している時価総額のほぼ9割を占めているため、こちらもKOSPI指数と同様に、韓国の株式市場のほぼ全体を表す株価指数として活用されています。
2021年6月時点では、430ポイント前後で推移しています。過去10年間で2倍以上に上昇しています。
日本国内から取引可能なKOSPI200指数に連動するETFは、米ブラックロック社の「iShares Core KOSPI 200 ETF(9170.HK)」と、韓国サムスングループの運用会社であるサムスン資産運用株式会社が運用している「サムスンKODEX200 ETF(069500)」があります。
日本国内で取引可能なKOSPI200指数連動型ETF一覧
iShares Core KOSPI 200 ETF | Xtrackers STOXX Europe 600 UCITS ETF 1C | |
証券取引所 | 香港証券取引所 | 東京証券取引所・韓国証券取引所 |
証券コード | 3170(HKD)9170(USD) | 1313.T/069500.KS |
基準価格(※1) | 147香港ドル | 4,310円 |
取引単位 | 100口 | 10口 |
信託報酬率 | 0.30% | 0.15% |
分配金利回り(※2) | 2.19% | 1.30% |
分配金支払い基準日 | 12月 | 1月、4月、7月、10月 |
(※1)1口当たりの基準価格
(※2)2021年6月18日時点
日本国内から、KOSPI200指数に連動するETFは、前述しましたが、日本国内から取引可能なKOSPI200指数に連動するETFは、米ブラックロック社の「iShares Core KOSPI 200 ETF(9170.HK)」と、韓国サムスングループの運用会社であるサムスン資産運用株式会社が運用している「サムスンKODEX200 ETF(069500)」の2本があります。
iShares Core KOSPI 200 ETF(3170.HK)
iShares Core KOSPI 200 ETF(3170.HK)の株価推移
iShares Core KOSPI 200 ETF(3170.HK)は、米国の運用会社ブラックロック社が運用しているKOSPI200指数連動型の上場投資信託(ETF)です。香港証券取引所に上場しており、国内からは欧州投資銀行サクソバンク傘下のサクソバンク証券で取引ができます。
売買単位は100口単位で売買可能です。2021年6月時点で147香港ドル前後で取引が行われており、日本円で20万円前後から投資が可能です。信託報酬率は0.30%に設定されています。
分配金は毎年12月の年1回支払われており、分配金利回りは2021年5月14日時点で2.19%なります。
サムスンKODEX200 ETF(1313.T/069500.KS)
サムスンKODEX200 ETF(1313.T/069500.KS)の株価推移
サムスンKODEX200 ETF(1313.T/069500.KS)は、サムスングループの資産運用会社であるサムスン資産運用株式会社が運用している、KOSPI200指数連動型のETFです。
こちらは、東京証券取引所と韓国証券取引所に上場しており、日本国内の証券会社ではSBI証券と楽天証券、マネックス証券など日本国内の証券会社で取引可能です。SBI証券は韓国市場上場の同ETFも取引できます。
売買単位は10口単位で売買可能です。2021年6月時点で4,310円前後で取引が行われており、日本円で4万円前後から投資が可能です。信託報酬率は0.15%に設定されています。
分配金の支払いは、毎年1月、4月、7月、10月の最終営業日及び会計期間終了日の年4回支払われており、直近12ヶ月では51円前後支払われています。2021年1月時点の分配金利回りは1.30%となります。
KOSPI200指数連動型ETFの取引はネット証券がおすすめ
SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | SBIネオトレード証券 | 松井証券 | |
ETF銘柄数 | 国内上場全銘柄(221銘柄) | 国内上場全銘柄(221銘柄) | 国内上場全銘柄(221銘柄) | 国内上場全銘柄(221銘柄) | 国内上場全銘柄(221銘柄) |
売買手数料(※) | 50~487円 | 50~487円 | 100~1500円 | 50~800円 | 0~1000円 |
無料対象ETF | NEXT FUNDSなど113銘柄 | MAXISシリーズETFなど118銘柄 | iシェアーズETF11銘柄 | 無し | 無し |
(※)約定代金100万円までの税抜手数料
KOSPI200指数連動型ETFの取引は、東京証券取引所でも取引が可能で、国内の証券口座の開設ですぐに取引ができます。よりコストを抑えて取引したい方は、SBI証券や楽天証券、マネックス証券、SBIネオトレード証券といったネット証券を活用することで売買手数料がお得に利用できます。
SBI証券と楽天証券は約定代金が5万までは取引手数料は55円(税込)、松井証券は約定代金50万円までは無料で取引可能です。
SBI証券や楽天証券、マネックス証券では、少額投資非課税制度(NISA)を活用することでも売買手数料を無料にできます。
証券会社各社の取引手数料詳細は以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。