台湾を代表する株価指数「台湾加権指数」の概要を解説

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日本の南隣に位置し半導体産業が盛んな台湾を代表する株価指数として「台湾加権(かけん)指数」があります。半導体製造の台湾積体電路製造(TSMC)など、半導体産業を中心に電子機器分野の企業が多いことから、同指数の値動きにも近年注目を集めています。今回は台湾加権指数の指数概要を解説します。

台湾加権指数は台湾を代表する株価指数

台湾加権(かけん)指数は、台湾を代表する株価指数です。英語ではTaiwan Capitalization Weighted Stock Indexと表記します。アルファベットの略称はTAIEXと一般的に表記されています。

台湾は同地域の最大都市である台北に台湾証券取引所があり、同地域の証券取引を担っています。台湾証券取引所に上場している全銘柄を対象に指数として台湾の指数算出会社である「臺灣指数公司」が算出しています。指数の算出方法は時価総額加重平均となり、日本の東証株価指数と同じ算出方法です。

台湾加権指数は1966年(民国55年)を100として、1971年1月より算出を開始しました。時価総額は2021年3月時点で49,000億台湾ドルとなっています。上場企業数は約900社となります。

同指数の全体的な平均配当利回りは4.32%となっており、日本の2%台と比べても高い配当利回りとなります。

台湾株式市場の詳細は以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください

株式投資において分散投資の方法の一つとして投資先の国を分散する方法があります。日本に加え投資先として検討したい市場として日本の南隣に位置し半導体...



台湾加権指数の株価推移

過去10年間の台湾加権指数の株価推移

台湾加権指数は前述の通り、1966年時点の株価を100として、1971年1月より算出を開始しました。

2021年6月時点では1万7500ポイント前後で推移しており、過去最高値水準で推移しています。近年世界中でデジタル化が加速する中、更に2020年の新型コロナの影響で在宅勤務など電子機器需要が増える中、同地域では半導体や電子機器産業が多い中、需要増加による期待により株価が買われている側面があります。

10年前の2011年時点では、8000ポイント前後で推移していましたが、現在では約2倍に上昇していることが伺えます。

台湾加権指数(青)と日経平均株価(赤)の推移比較

日本の日経平均株価と比較すると、近年では半導体需要による期待で台湾株が買われており、上昇率は加権指数が大きいですが、ほぼ日経平均株価と連動していることがわかります。



台湾加権指数の構成銘柄

台湾加権指数は2021年6月時点で台湾証券取引所に上場ている全銘柄である約900銘柄が組み入れられています。その中でも6割が半導体と電子機器が占めています。下記上位10名銘柄は半導体製造の台湾積体電路製造(TSMC)(2330)、電子機器製造受託の鴻海精密工業(2317)と続いています。

証券コード 銘柄名 業種
2330 台湾積体電路製造(TSMC) 半導体
2317 鴻海精密工業 電子機器
2454 聯發科技 半導体
6505 台塑石化 石油
2412 中華電信 情報通信
2308 台達電子工業 電子機器
1301 台塑集団 産業製品
1303 南亞塑膠工業 産業製品
2882 國泰金融 金融
2303 聯電(UMC) 半導体



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