確定拠出年金(iDeCo)を利用して老後の資産形成を行う場合、運用を開始してから資産配分をそのままにしている方は多いかと思います。もちろん、毎日確認して頻繁に資産配分を入れ替える必要はありませんが、相場やご自身やご家族の生活状況に応じて資産配分を見直すことも重要です。今回はiDeCoで運用資産配分の見直しポイントをお伝えします。
目次
確定拠出年金(iDeCo)は運用後、資産配分変更が可能
確定拠出年金(iDeCo)は、老後の資産形成を目的として、既存の年金制度に上乗せして運用する年金制度です。iDeCoに加入する場合、加入時点の年齢や生活状況に応じて資産の配分を検討して運用を開始します。その後、多くの場合、運用配分はそのままになっている場合も多いかと思います。
確定拠出年金(iDeCo)は、頻繁に銘柄を入れ替えるといった投資商品ではなく長期的に運用をおこなうものですが、年に1回などの頻度で定期的に運用状況を確認し、ご自身の生活状況などに合わせて資産配分を再検討するなどして、運用資産配分を変更することが可能です。
運用資産配分の変更を行うには、既存の運用商品に対してその運用割合を変更する「配分変更」の他、これまで運用していた運用商品の一部もしくは全部を他の運用商品に入れ替える「スイッチング(預け替え)」が利用できます。
配分変更とスイッチング(預け替え)については、以下の記事で詳しく解説していますので合わせて御覧ください。
相場の状況に応じて資産配分を最適化(リバランス)する
確定拠出年金(iDeCo)で、運用資産配分を見直す場合、相場の状況に応じて資産配分を見直し最適化(リバランス)することです。
相場は、経済的な状況に応じて日々変動しています。また、日々の運用で時間が経過する毎に運用している資産の値上がりや値下がりで、当初の運用配分の割合が変わることはよくあります。
例えば、当初は株式と債券の資産配分を半々で運用開始していたが、その後株式相場が好調だったこともあり、株式の運用割合が半分以上を占める事になった場合は、株式の運用割合を少し減らし、その分を債券に充当するといったことができます。
年齢に応じて運用資産配分の割合を変更する
確定拠出年金(iDeCo)を運用する場合、ご自身の年齢に応じて運用資産配分の割合を変更することも重要になります。
一般的に、年齢が20歳から30歳ぐらいの場合は今後の人生もまだありますので、ある程度のリスクが許容できます。逆に、60歳以降になると、老後資金が必要な段階に入りますんので、リスク許容度は低くなります。
そのため、確定拠出年金(iDeCo)の運用を開始する段階で、20歳から30歳ぐらいであれば、リスク資産である株式の運用割合を高くして運用を開始し、40歳から50歳にかけて、徐々に債券などリスク度合いが低い資産割合を増やしていくといった運用が可能です。
生活状況の変化に応じて運用資産配分の割合を変更する
生活状況の変化に応じて運用資産配分を見直すこともおすすめです。例えば、お子様が誕生した場合や教育費が多く発生するといった時期に来た場合、多くのお金が必要になりますので、リスク許容度も低くなります。また、毎月の拠出額についても、支出が増えることになりますので、無理のない拠出額に変更することも重要です。
逆に、生活上の変化が一段落し大きな支出も無いような状況であれば、毎月の拠出額を増やす、リスク資産を増やすといった資産配分を検討することもできます。
確定拠出年金(iDeCo)は、60歳になるまで引き出すことはできませんので、生活状況に応じて毎月の拠出額については無理のない範囲で設定することが重要です。
収入状況の変化に応じて運用資産配分の割合を見直す
収入状況の変化に応じて、運用資産配分を見直すことも重要です。収入は状況によって増えたり減ったりすることは多いかと思います。
会社員の場合は昇給で給与が増え収入が増えることや、転職で収入が増えることもあります。逆に、会社の経営状況の悪化で給与が削減され収入が減った、転職で収入が減ることもあります。
収入が増えた場合は毎月の拠出額を増やすことができる他、ある程度のリスク許容度が増すことになりますので、リスク資産を多くし将来的な利益を増やすことも可能です。
逆に収入が減少した場合は、毎月の拠出額を減らし、リスク資産の割合を減らすことで、ご自身の資産額の現状を可能な限り維持できるようにするのが重要です。
確定拠出年金(iDeCo)におすすめな金融機関
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