英国を代表する株価指数「FTSE100」に連動する上場投資信託(ETF)を紹介

【当サイトには広告が含まれます】

英国を代表する株価指数として「FTSE100」があります。英国市場全体に投資したい場合は、FTSE100に連動する上場投資信託(ETF)を活用すると市場全体に分散して投資することが可能となります。今回は、FTSE100に連動するETFを紹介します。

FTSE100指数の概要

FTSE100指数の株価推移

FTSE100は、英国を代表する株価指数で、英国経済新聞であるFinancialTimesとロンドン証券取引所(LSE)が共同で算出しています。

ロンドン証券取引所に上場している銘柄の内、流動性が高い上位100銘柄で構成されており、時価総額加重平均型株価指数となります。

FTSE100指数は2021年2月時点では6,500ポイント前後で推移しており、米国のダウ工業株30種平均と比べると、コロナ後の回復は鈍い傾向があります。構成銘柄として金融や石油といった伝統的な企業が多いことも、情報通信といった先進的な企業が多い米国に比べて、株価回復が遅れている要因とも言えます。

ただし、FTSE100は世界で長年事業を展開している企業も多く、米国のダウ工業株30種平均と合わせて、世界の中でも主要な株価指数として活用されており、米国と合わせて分散投資先として検討してみると良いでしょう。

FTSE100指数の詳細については以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧下さい。

英国を代表する株式指数として「FTSE100」があります。世界的には米国のNYダウやS&P500、NASDAQに次いで主要な指数として株...



FTSE100指数連動型上場投資信託(ETF)は3銘柄が取引可能

UBS英国大型株100 iシェアーズ・コア・FTSE100 UCITS ETF バンガードFTSE100 UCITS ETF
証券取引所 東京証券取引所 ロンドン証券取引所 ロンドン証券取引所
証券コード 1389 ISF VUKE
基準価格(※1) 8730円前後 6.46ポンド前後 29ポンド前後
取引単位 1口 1口 1口
信託報酬率 0.20% 0.07% 0.09%
分配金利回り(※2) 3.55% 3.09% 2.99%
分配金支払い基準日 3月、9月 3月、6月、9月、12月 3月、6月、9月、12月

(※1)1口当たりの基準価格
(※2)2021年2月12日時点

FTSE100指数に連動する上場投資信託(ETF)は、3銘柄が取引可能です。その内、「UBS英国大型株100(1389)」は、東京証券取引所で取り扱っています。

それ以外の、ブラックロック社の「iシェアーズ・コア・FTSE100 UCITS ETF(ISF.L)」とバンガード社の「バンガードFTSE100 UCITS ETF(VUKE.L)」についてはロンドン証券取引所に上場しています。ロンドン証券取引所上場のETFは、欧州投資銀行サクソバンク傘下の「サクソバンク証券」にて取り扱いがあります。

UBS英国大型株100(1389)

UBS英国大型株100(1389)の株価推移

UBS英国大型株100(1389)は、日本国内で上場しているFTSE100指数連動型上場投資信託(ETF)です。シンガポールのUBSが運用しています。

取引単位は1口単位で売買可能で、2021年2月時点で8,000円前後で取引できます。信託報酬率は年率で0.20%で、3本の中ではやや割高ですが、日本円で取引できる唯一のETFとなり、外貨に換金する手間を抑えたいと考える場合は選択肢となりそうです。

分配金利回りは3%前後と高く、支払日は毎年3月と9月に支払われます。

iシェアーズ・コア・FTSE100 UCITS ETF(ISF.L)

iシェアーズ・コア・FTSE100 UCITS ETF(ISF.L)の株価推移

iシェアーズ・コア・FTSE100 UCITS ETF(ISF.L)は、ブラックロック社が運用しているFTSE100指数に連動するETFです。こちらはロンドン証券取引所に上場しており、国内ではサクソバンク証券を通じて投資が可能です。

取引単位は1口単位で、2021年2月時点で6ポンド前後(870円前後)で取引できます。信託報酬率は3本の中では一番安く0.07%に設定されています。

分配金利回りは3.09%前後で、3月と6月、9月、12月の年間4回支払いが行われます。

バンガードFTSE100 UCITS ETF(VUKE.L)

バンガードFTSE100 UCITS ETF(VUKE.L)の株価推移

バンガードFTSE100 UCITS ETF(VUKE.L)は、バンガード社が運用しているFTSE100指数に連動するETFです。こちらもロンドン証券取引所に上場しており、国内ではサクソバンク証券を通じて投資が可能です。

取引単位は1口単位で、2021年2月時点では29ポンド前後(4200円前後)で取引可能です。信託報酬率は0.09%と低めに設定されています。

分配金利回りは2.99%前後で、3月と6月、9月、12月の年間4回支払いが行われます。



FTSE100指数連動型ETFの取引におすすめな証券会社

サクソバンク証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券
ETF銘柄数 米国:約1000銘柄
欧州:約1700銘柄
香港:約70銘柄
国内:221銘柄
外国:約300銘柄
国内:221銘柄
外国:約300銘柄
国内:221銘柄
外国:約300銘柄
売買手数料 米国:0.2%
欧州:0.1%
香港:0.25%
国内:50円~
米国:0.45%
中国:0.26%
韓国:0.9%
国内:50円~
米国:0.45%
中国:0.26%
国内:50円~
米国:0.45%
中国:0.26%

今回紹介したFTSE100指数に連動するETFの取引は、海外ETFを豊富に取り扱っているサクソバンク証券がおすすめです。東証に上場している「UBS英国大型株100(1389)」については、SBI証券楽天証券マネックス証券といったネット証券を利用することで安く取引できます。

サクソバンク証券は、ロンドン証券取引所を始めとする欧州ETFを約1700本取り扱っている他、米国が約1,000本と国内最多の取り扱いとなります。また、ETFの取引手数料も安く、約定代金対して欧州市場は0.1%、米国市場は0.2%で取引できます。

更に、個別株に投資したい場合も便利で、欧州株が英国、独国、仏国上場銘柄合わせて約2,000銘柄、米国が6,000銘柄以上、中国株が香港、上海、深圳上場銘柄合わせて2,400銘柄以上取り扱っています。

サクソバンク証券公式サイト

株式投資で外国市場に分散投資するにあたり、国内の証券会社であれば取扱銘柄が少ない問題があります。今回紹介するサクソバンク証券は米国と欧州を始めと...

関連記事

ユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)とは?指数概...

SBIグループから登場したバンガード社ETFに投資する低コストの投資信託、SBI...

ETFとFXの2つが自動売買できる「自動売買セレクト」の魅力を紹介

欧州株の1単元あたりの株式数はいくら?取引に必要な初期投資額も合わせて紹介

フランスを代表する株価指数「CAC40指数」の概要を解説

買い物で貯めたポイントを無駄なく運用に!ポイント投資の概要と特徴を解説