確定申告で外国株の配当金を申告分離課税として申告する方法を解説

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外国株に投資しており配当金を得た場合、特定口座(源泉徴収なし)もしくは一般口座の場合や損益通算を行いたい場合は、確定申告が必要になります。今回は、外国株で配当金を得た場合において、申告分離課税で申告する方法を解説します。

外国株の配当金は損益通算を行う場合と口座種別によって確定申告が必要

外国株の投資で得た配当金は、株式の売却損と相殺する損益通算を行いたいと考える場合や、特定口座(源泉徴収なし)と一般口座を利用している場合は確定申告が必要になります。

外国株の配当金は、口座種別に関わらず原則として国内で源泉徴収が行われ、国内株と同様に20.315%差し引かれた上で、証券口座に振り込まれますが、単純に税金を収めているだけとなりなすので、正しく税額を反映させるためには申告が必要です。

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配当金を確定申告する場合は、総合課税と申告分離課税を選ぶことができますが、総合課税の場合は配当所得とそれ以外の所得をあわせた上で、収める税金額を計算します。一方で、申告分離課税の場合は他の所得と分離して税額を計算します。

総合課税の場合は、国内株で得た配当金については配当控除が適用できますが、外国株については適用外のため、すべての所得に対する税額が反映されるのみとなります。申告分離課税の場合は、損益通算を行う場合において、外国株で得た配当金を相殺することができます。損益通算を行う場合、3年間にわたり株式での売却益や配当所得を得た場合にその分の税金を差し引いてくれます。

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特定口座(源泉徴収あり)の場合は、源泉徴収されていることに加え、損失が発生した場合も証券会社側で自動的に損益通算を行ってくれていますので、確定申告は不要です。ただし、他の証券会社と取引がありそこでの損失が発生した場合などは確定申告が必要になります。

また、外国株からの配当金を得た場合、現地(米国の場合は10%)で課税されており、国外と国内で二重課税となっていますので、合わせて外国税額控除を適用することができます。

https://kabutoshimichi.com/2019/01/07/forgientaxkakutei/



手元に配当金支払い通知書を用意する

外国株の投資で得た配当金の確定申告を行う場合、はじめに1年分の配当金支払い通知書を用意します。配当金支払い通知書は、証券会社から郵送もしくはネット証券の専用ページより入手可能です。

配当支払通知書は、各証券会社によって名称が異なる場合がありますが、配当金がいくら支払われたかが記載されている書類となります。書類の詳細については、ご自身で取引のある証券会社に外国税額控除を行いたい旨を伝え、該当書類を取り寄せてください。

取り寄せた書類には、配当金の金額、外国所得税の額(現地で源泉徴収された額)、国内の源泉所得税額、現地支払い日(納付確定日)が記載されていることを確認します。



国税庁ホームページの確定申告コーナより作成準備

確定申告を行うには、税務署に出向いて行う方法以外にも国税庁のホームページより確定申告書作成コーナーが用意されていますので、必要事項を記入して書面もしくは電子申告(e-TAX)で申告が可能です

はじめに、国税庁の「確定申告書等作成コーナー」にアクセスし、「作成開始」ボタンをクリックします。

「e-TAX」もしくは「書面提出」のどちらかを選択します。

お使いのPCが推奨環境に適合しているか、プリンタの接続、利用規約を確認し、「利用規約に同意して次へ」を押下します。

申告書等の作成においては、給与所得者か事業者者かで別れますが、会社員や公務員であれば一番上の「所得税」を選択します。事業者の場合は「決算書・収支内訳書」を選択します。

「作成開始」をクリックします。

ご自身の生年月日を入力し、給与以外に申告する収入の有無では、今回配当所得がありますので「はい」を選択し、次へ進むを押下します。

申告分離課税の上場株式等に係る配当所得等の「入力する」ボタンを押下します。



申告書作成コーナーにて配当所得額を入力する

入力画面に遷移し、「1.配当所得の課税方法の選択」について「申告分離課税」を選択します。

次に、「「配当等の支払通知書」などの内容を入力する方」の項目において、特定口座源泉徴収あり以外の配当金額の入力ができます。「「配当など支払通知書」などの内容を入力する」ボタンを押下します。

「1上場株式等の配当等に関する事項」の「個別に配当などを入力(訂正等)する」の「入力する」ボタンを押下します。

配当金支払い通知書を用意し、各項目は以下のように入力します。

(1)種目:配当
(2)銘柄等:銘柄名を入力
(3)支払の取扱者の名称等:取引している証券会社の名称を入力
(4)収入金額:配当支払通知書の「A」を入力する
(5)源泉徴収税額(所得税及び復興特別所得税):配当支払通知書の「B」を入力する
(6)配当割額控除額(住民税):配当支払通知書の「C」を入力する

それ以外の項目については、該当する金額が無い場合は記入は不要です。もう1件入力する場合は「もう1件入力する」ボタンを押下します。

すべて入力完了後、入力内容を確認し問題なければ「入力終了(次へ)」を押下します。

その後は、繰越控除の有無を選択し、「入力終了(次へ)」を押下し、はじめの画面に戻ります。その時点で、先程入力した配当額が反映されていることを確認します。

外国株の投資はサクソバンク証券がおすすめ

出典:サクソバンク証券

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売買手数料 0.20% 0.45% 0.45% 0.45%
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