中国株に投資する場合において株価の値上がりに加え、配当金が支払われるのか気になります。今回は中国株に投資するにあたり知っておきたい中国株の配当の仕組みを解説します。
中国株の配当利回りは4%程度と高め
中国株に投資する場合、配当金は支払われるのか気になっている方も多いかと思いますが、中国株でも権利日に株を保有していれば、配当金を受け取ることはできます。
中国株は、業種によって配当利回りは異なりますが、銀行株であれば高い利回りを確保している企業も多いです。一方で、情報通信などIT株については、先の投資を優先するために配当利回りは低い傾向にあります。
中国株の配当利回りは、2020年11月時点において香港ハンセン指数に組み位入れられている銘柄の平均を調べてみたところ、4%台となっており、日本企業の2%台に比べると高めとなっています。
香港ハンセン指数は、中國銀行(3988.HK)が7.88%、中國交通銀行(3328.HK)が8%と、銀行株を中心に高利回りの銘柄も複数組み込まれていることも、全体として高い利回りとなっている要因でもあります。
中国企業は期末配当のみ支払いを行う
中国株は、原則として期末配当のみを支払います。日本株であれば中間と期末の2回が多いですが、中国企業の場合は、期末の1回のみとなりますので、定期的な固定収入を目当てとした投資には不向きであると言えます。
中間配当については、企業によっては、中間決算時と合わせて、期末配当を複数回に分けて実施する企業もあります。
中国株の配当支払日は株主総会で決定する
中国本土企業の場合、12月31日に期末決算を行い権利と配当支払い日については、株主総会で決めることになっています。そのため、日本企業のように予め配当支払日を提示していません。
配当権利日は、日本株であれば決算期末日までに保有することで権利確定となりますが、中国本土企業の場合は株主総会で決めますので、12月31日までに株を保有していなくても、株主総会で決められた権利確定日までに保有できれば配当金が受け取れることになります。
一方で、香港企業の場合は、決算日に配当支払日を発表されます。(権利日については株主総会にて決定)
配当権利日は株主総会で決定しますが、多くの場合4月中に配当権利日が確定され、配当支払いは6月中になることが多いです。日本企業の期末配当支払時期とほぼ同様です。
中国企業の配当は現地通貨で支払われる
中国企業が配当金を支払う場合、現地通貨で支払われます。中国本土企業であれば中国本土の上海証券取引所と深圳証券取引所に上場している銘柄に加え、香港証券取引所に上場している企業でも、人民元建てで決算を行っていれば、人民元で支払います。
一方で、香港企業であれば香港ドル建てで決算を行いますので香港ドルで配当金を支払います。
中国株に投資する場合において、配当金の受領については、決算日に加え、株主総会後に決定される、配当権利日と支払い通貨を確認しておくことが重要です。
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