米国株に投資する場合、米国上場企業の決算を確認すると日本企業ではあまり見かけない「EBITDA(利払い・税引前、償却前利益)」という単語を見かけます。今回は、米国株への投資を検討されている方に是非知っておきたい「EBITDA」について詳しく解説します。
株式投資では売上より利益が重視される
株式投資を行なう場合、単純に株価の上昇を意識しますが、株価が上昇する下落するには要因があります。その要因としてあげられるのが今後稼いでいくであろう利益が増えるのか減るのかです。そのため、株式投資を行う場合、売上が増加しているだけではなく、どれだけ企業が利益を稼いでいるのかを把握しておく必要があります。
企業が決算で発表する利益は主に5つあり、売上高から売上原価を差し引いた「売上総利益」、更に人件費や経費を差し引いた「営業利益」、本業以外の損益を加算した「経常利益」、税金を支払う前の利益「税引前利益」、税金を支払い終えたあとに手元に残った利益「純利益」があります。
その他、1株あたりの当期純利益(EPS)も重要視されます。特に、当期純利益(EPS)は、株主の取り分になりますので、意識している投資家は多いといえます。EPSが動向で株価へも大きく影響します。株価は、当期純利益(EPS)に株価収益率(PER)を乗算して算出することができます。
EBITDAは税引前利益に利息の支払いと減価償却費を加えて算出される利益
米国企業の決算で見かける「EBITDA(イービットディーエー)」は、Earnings Before Interest Taxes Depreciation and Amortizationの略で、前述した税引前利益に支払い利息と、減価償却費を加えて算出する利益のことです。
日本語では、利払い・税引前、償却前利益と言いますが、日本企業の決算ではあまり活用はされておらず、国内の投資家ではあまり馴染みがない指標でもありますが、国際的に展開している企業で国際会計基準を採用している企業を中心に、EBITDAを算出する企業も散見されるようになっています。
EBITDAを算出することで、実際に減価償却費を計上したものの、実際には資金が流出したわけではありませんので、手元に残った本来の利益額を正確に知ることができます。
EBITDAの比率が高いと現金を稼ぐ力がある
EBITDA把握することで、企業がどれだけ現金を稼いでいるかといった実態を把握するのに役立ちます。売上高に対するEBITDAの比率が高ければ高いほど、現金を稼ぐ力があることがわかります。
例えば、Microsoft(MSFT)とApple(AAPL)の2020年6月期の売上高とEBITDAを見ると、Microsoftの売上高が380億3300万ドル、EBITDAが169億1100万ドルとなり売上高EBITDA比率は44%となります。Appleは売上高が596億8500万ドル、EBITDAが158億4300万ドルとなり、売上高EBITDA比率は26%となります。
MicrosoftとAppleの現金を稼ぐ力を見ると、Microsoftが高いことがわかります。
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