ユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)とは?指数概要を解説

【当サイトには広告が含まれます】

欧州株に投資する場合、欧州全体の株価の動向を把握することも重要です。今回は、欧州の株式市場に上場している主力銘柄の動向を把握できる指数である「ユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)の概要を解説します。

ユーロ圏先進11カ国の上位50銘柄で構成された株価指数

ユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)は、ユーロ圏の先進国11カ国における流動性が高く、優良とされる50銘柄で構成された株価指数です。

指数は、時価総額加重平均型株価指数であり、算出としては東証株価指数(TOPIX)と同様です。

欧州市場において、特に流動性が高く優良銘柄で構成されているため、欧州の株式市場における参考指数として活用されています。また、上場投資信託や先物取引、オプション取引といった金融派生商品で多く活用されています。

似たような指数としては、STOXX Europe 50 Index(ストックス欧州50指数)がありますが、こちらは非ユーロ圏である英国とスイスの株式市場に上場している銘柄も含まれています。

その他にも、欧州先進国の上位600銘柄で構成されたストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)もあります。

欧州株に投資する場合、欧州市場全体的な動向も把握しておく必要があります。今回は、欧州全体の経済動向を知る手がかりとして活用されている株価指数であ...

組入業種は技術関連と一般消費財、医療健康関連が上位に

ユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)に組み入れられている業種としては、1位が技術関連で13.8%、2位が一般消費財で12.2%、3位が医療健康関連で11.2%となっています。

後述していますが、個別の組み入れ銘柄として、半導体製造の蘭ASMLホールディングスとソフトウェアの独SAPが上位を占めていることから技術関連の組み入れが上位となっています。

また、欧州企業で多い業種である一般消費財や医療健康関連が続いています。



組み入れ国籍上位はフランス、ドイツ、オランダ

ユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)に組み入れられている銘柄の国籍を見ると、上位はフランスで37.1%、2位はドイツで33.9%、3位がオランダで12.7%となっています。

フランスでは一般消費財を扱う企業が多いことに加え、ドイツ企業は工業国であり技術関連や産業関連などが占めています。



ユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)の組入銘柄

銘柄名 証券取引所 業種 国籍 割合
ASMLホールディングス(ASML) アムステルダム証券取引所 技術 オランダ 6.20%
SAP(SAP) フランクフルト証券取引所 技術 ドイツ 5.89%
リンデ(LIN) フランクフルト証券取引所 化学 ドイツ 4.50%
LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(MC) ユーロネクスト・パリ 一般消費財 フランス 4.49%
サノフィ(SAN) ユーロネクスト・パリ 医療 フランス 4.47%
トタル (FP) ユーロネクスト・パリ 石油 フランス 3.83%
シーメンス(SIE) フランクフルト証券取引所 産業機器 ドイツ 3.39%
アリアンツ(ALV) フランクフルト証券取引所 保険 ドイツ 3.28%
ロレアル(OR) ユーロネクスト・パリ 一般消費財 フランス 3.01%
ユニリーバ(UNA) アムステルダム証券取引所 一般消費財 オランダ 2.81%

ユーロ・ストックス50指数組入上位10位

ユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)の組入銘柄の割合が高い個別銘柄は上位から半導体製造の蘭ASMLホールディングス(ASML)が6.02%、ソフトウェアの独SAP(SAP.F)が5.89%、化学の独リンデ(LIN)が4.50%、ルイヴィトンで知られる仏LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン(MC)が4.49%、医療関連のサノフィ(SAN)が4.47%となっています。

前述していますが、半導体を含め技術関連が上位を占めており、上位2社で12%を占めています。

ユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)の株価推移

過去2年間のユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)の推移

ユーロ・ストックス50指数(EURO STOXX 50 Index)は1991年より算出を開始しており、1991年12月31日を基準日に時価総額を1,000として算出を開始しています。

算出開始して以来の最高値は2000年3月7日の5522.42ポイントとになります。それ以降株価は大きく下落し、2002年に2,000ポイント台まで下落しますが、再び持ち直し2007年は4,000ポイント台まで回復します。ただし、2008年のリーマンショックで再び株価は大きく下落し、一時2,000ポイントを下回り、現在では3,000ポイント台で推移しています。

欧州株への投資はサクソバンク証券がおすすめ

欧州株に投資する場合、国内の証券会社では取り扱いが少ない中、インターネット証券ではサクソバンク証券のみが欧州株を取り扱っています。

ロンドン証券取引所 フランクフルト証券取引所 ユーロネクスト・パリ
銘柄数 約1000銘柄 600銘柄 800銘柄
手数料 0.5%(最低8ポンド) 0.5%(最低12ユーロ) 0.5%(最低12ユーロ)

ロンドン証券取引所とフランクフルト証券取引所、ユーロネクスト・パリに上場している個別銘柄を約2400銘柄を取り扱っています。売買手数料は欧州の証券取引所であれば、約定金額に対して0.5%で取引できます。

また、欧州株式を対象にした上場投資信託(ETF)も約1700本扱っており、国内の証券会社では最多の取扱数となっています。

欧州以外にも米国株が6,000銘柄以上、中国株が2,000銘柄以上で取引手数料0.2%から取引できますので、国外に幅広く投資したい方にはおすすめです。

サクソバンク証券公式サイト

株式投資で外国市場に分散投資するにあたり、国内の証券会社であれば取扱銘柄が少ない問題があります。今回紹介するサクソバンク証券は米国と欧州を始めと...

関連記事

ドイツを代表する株価指数「ドイツ株価指数(DAX指数)」の概要を徹底解説

欧州株は配当金再投資制度(DRIP)は利用できる?

ダウ平均株価(NYダウ)とナスダック総合指数に違いは何か?

中国を代表する株価指数「上海総合指数」の概要を解説

日経平均株価とは何か?指数の概要について徹底解説

台湾を代表する株価指数「台湾加権指数」の概要を解説