ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)とは?指数概要を解説

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欧州株に投資する場合、欧州市場全体的な動向も把握しておく必要があります。今回は、欧州全体の経済動向を知る手がかりとして活用されている株価指数である、ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)の指数概要を解説します。

欧州先進国の証券取引所上場上位600銘柄で構成

ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)は、欧州先進国の証券取引所に上場している流動性が高い上位600銘柄で構成された株式指数です。

指数の算出は東証株価指数(TOPIX)と同様に時価総額加重平均型株価指数となっています。

欧州では、ロンドン証券取引所のFTSE100指数やドイツのドイツ株価指数(DAX指数)などがありますが、それと合わせて欧州地域の経済動向を幅広く知る指数として活用されています。

また、上場投資信託(ETF)や先物取引、オプション取引など幅広い金融派生商品でも使用されています。

欧州17の証券取引所の上位銘柄で構成

ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)は、欧州にある17の証券取引所に上場している上位銘柄で構成されています。

一番割合が大きいのは英国のロンドン証券取引所で、スウェーデンのストックホルム証券取引所、続いて、ドイツのフランクフルト証券取引所となっています。逆に、割合が最小である証券取引所はルクセンブルク証券取引所となります。

算出対象となる証券取引所一覧

ロンドン証券取引所
ストックホルム証券取引所
フランクフルト証券取引所
ユーロネクスト・パリ
スイス証券取引所
ユーロネクスト・アムステルダム
ユーロネクスト・ブリュッセル
マドリード証券取引所
イタリア証券取引所
コペンハーゲン証券取引所
ヘルシンキ証券取引所
オスロ証券取引所
ウィーン証券取引所
ユーロネクスト・リスボン
ユーロネクスト・ダブリン
ルクセンブルク証券取引所

国別で見ると、英国企業の組入割合が大きく、その割合は24%、続いてスイスが16.4%、フランスがが16.2%、ドイツが14.8%、オランダが6.2%の順となっています。



ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)で構成されている業種の割合

ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)のに組み入れられている業種として割合が高いのは医療・健康用品で17.5%、産業用品が11.1%、一般消費財が9%、食品が7.9%、金融が7.4%、技術が6.7%となっています。

これまでは通信や技術関連の銘柄が多く占めていましたが、ITバブル以降は金融の割合が高まり、禁輸機器以降は医療や健康関連の企業が占める割合が高まっています。

ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)の組入銘柄

銘柄 証券取引所 業種 国籍 割合
ネスレ(NESN) スイス証券取引所 食品 スイス 3.90%
ロシュ(RO) スイス証券取引所 医療 スイス 3.03%
ノバルティス(NOVN) スイス証券取引所 医療 スイス 2.54%
アストラゼネカ(AZN) ロンドン証券取引所 医療 英国 1.71%
SAP(SAP) フランクフルト証券取引所 情報通信 ドイツ 1.61%
ASML Holding (ASML) アムステルダム証券取引所 半導体 オランダ 1.56%
サノフィ(SAN) ユーロネクスト・パリ 医療 フランス 1.38%
ノボノルディスク(NOVOB) コペンハーゲン証券取引所 医療 デンマーク 1.36%
HSBC(HSBA) ロンドン証券取引所 金融 英国 1.32%
グラクソ・スミスクライン(GSK) ロンドン証券取引所 医療 英国 1.30%

ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)組入銘柄上位10位

ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)の組入銘柄の割合が高い個別銘柄は、食品のネスレ(NESN.SW)が3.9%、続いて、医療関連のロシュ(RO.SW)が3.03%、同じく医療関連のノバルティス(NOVN.SW)が2.54%アストラゼネカ(AZN.L)が1.71%、情報技術のSAP(SAP.F)が1.61%となっています。

上位10位の内、6社が医療・健康関連企業で占めています。



ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)の推移

ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)の推移

ストックス欧州600指数(STOXX Europe 600 Index)の算出は1998年9月16日より開始され、1991年12月31日時点の時価総額を100としています。

2,000年までは右肩上がりで推移していましたが、400ポイントを超えた時点でITバブルにより大幅に下落し150ポイント目の前まで下落した後、再び上昇傾向となり400ポイントまで迫りますが、2008年の金融危機で再び150ポイントを下回る水準まで下落しています。その後は、穏やかに上昇し、2020年2月19日時点で433.90ポイントと過去最高値を記録しますが、新型コロナの影響により、2020年6月時点で350ポイント前後で推移しています。

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ロンドン証券取引所 フランクフルト証券取引所 ユーロネクスト・パリ
銘柄数 約1000銘柄 600銘柄 800銘柄
手数料 0.5%(最低8ポンド) 0.5%(最低12ユーロ) 0.5%(最低12ユーロ)

ロンドン証券取引所とフランクフルト証券取引所、ユーロネクスト・パリに上場している個別銘柄を約2400銘柄を取り扱っています。

また、欧州株式を対象にした上場投資信託(ETF)も約1700本扱っており、国内の証券会社では最多の取扱数となっています。今回取り上げているSTOXX Europe 600 Indexに連動したETFとしてユーロネクスト・パリに上場しているLyxor Core STOXX Europe 600 (DR)ETF(MEUD)の取り扱いがあります。

売買手数料は欧州の証券取引所であれば、約定金額に対して0.1%で取引できます。

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