中国株は空売りできる?その方法と利用可能な証券会社を紹介

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株式投資は買いだけではなく、証券会社から借りて売却する「空売り」で下落局面でも短期的に利益が得られます。中国株についても、日本同様に短期的な売買を行う人が多く乱高下が激しい特徴があり空売りの需要も考えられます。今回は、中国株で空売りができるのか、またその方法と利用可能な証券会社を紹介します。

中国株の信用取引は日本国内の証券会社では利用できない

空売りは、証券会社から株を借りて即時売却を行い、株価が下落した状況を見計らって買い戻しを行い、すぐに証券会社に返却することで、その差益で利益を得る取引方法です。

例えば、1株1,000円の株を、100株証券会社から借りてすぐに売却します。その後、1株500円まで下落した所で買い戻しを行い証券会社に返却を行います。この時点で、5万円の利益が得られることになります。

サクソバンク証券 楽天証券 SBI証券 マネックス証券
手数料 0.20% 0.5% 0.26% 0.25%
上海証券取引所 161銘柄 235銘柄 取扱なし 取扱なし
深圳証券取引所 97銘柄 取扱なし 取扱なし 取扱なし
香港証券取引所 1733銘柄 719銘柄 1500銘柄 2058銘柄

中国株現物取引手数料と取引所毎の取扱銘柄数

中国株については、ネット証券であれば香港証券取引所に上場している銘柄をSBI証券マネックス証券楽天証券サクソバンク証券で、上海証券取引所に上場している銘柄をサクソバンク証券、楽天証券、深圳証券取引所に上場している銘柄をサクソバンク証券が扱っていますが、信用取引については提供しておらず空売りはできません。

世界一の人口を有しており、今後も世界を牽引する経済成長が期待できる中国市場は長期的に株式投資においても有望な市場です。今回は国内で展開しているネ...

個別株CFDを利用すれば売り注文を利用できる

中国株は、日本の証券会社を通じて信用取引を利用した空売りはできませんが、個別株CFDを利用した売り注文を行えば、空売りと同様の取引が可能です

CFDとはContract For Differenceの略で、日本語で差金決済取引と言います。これまで一般的な株取引は現物株そのものを売買しますが、CFDは株式の現物の受け渡しは行わず、証券会社に証拠金を預け、株価の値動きを利用して変動差を利用して決済を行い利益を得ます。

外国為替証拠金取引(FX)同様に、預けた証拠金の数倍の金額を取引できる「レバレッジ」を活用した取引の他、売り注文からの注文も可能です。

取引時の手数料徴収方法としては、FX同様に購入時と売却時の価格差であるスプレッドとして、本来の価格に上乗せされます。また、日を跨いだ場合は、借り入れ金利が発生する場合がありますので注意が必要です。

現物株同様に、配当金の権利日に該当のCFDを保有している場合においても、保有数量に応じた配当金の受領が可能です。ただし、売り注文では配当金は受領できません。

FX同様に証拠金使用率が100%に達した場合(証拠金で損失分を補えない場合)は強制的な決済である「ロストカット」が行われ、損失が発生したまま放置すると、株価の下落が続いた場合、強制的に損失が確定してしまうことになりますので注意が必要です。

中国株の個別株CFDを提供している証券会社はサクソバンク証券IG証券で利用可能です。



中国株CFD取引に対応した証券会社

サクソバンク証券

出典:サクソバンク証券

サクソバンク証券は、デンマークの投資銀行であるサクソバンク傘下の証券会社です。

同社は外国株式や通貨の取り扱いを強みとしており、米国株が6,000銘柄以上と国内証券会社では最多である他、中国株が2,000銘柄以上、欧州株が2400銘柄以上の取り扱いがあります。

また、国内の証券会社では初めて香港証券取引所に上場している個別株CFDを取り扱っています。個別株CFDではレバレッジは最大5倍まで取引が可能です。空売りについても多くの銘柄で利用できますが、一部利用できない銘柄も存在しますので注意が必要です。

取引手数料は、取引数量に0.3%ドルを乗算した価格で、最低手数料は90香港ドルとなります。その他、日を跨いでポジションを保有した場合に発生する金利である「オーバーナイト金利」、配当金を受領するときに発生する「配当等調達金」、証拠金よりレバレッジを利用した場合に発生する「借入金利」、日本円から香港ドルに両替する時に発生する「両替コスト」が発生します。

口座開設および中国株CFDについての詳細は以下、公式サイトよりご確認いただければ幸いです。口座開設の際は個人番号カード(マイナンバーカード)があれば手続きが迅速に行えます。

サクソバンク証券公式サイト

株式投資で外国市場に分散投資するにあたり、国内の証券会社であれば取扱銘柄が少ない問題があります。今回紹介するサクソバンク証券は米国と欧州を始めと...

IG証券

IG証券は英国で1974年に創業した証券会社で、差金決済取引(CFD)では世界で最多の収益率を誇る証券会社です。世界の個別銘柄約12,000銘柄を取り扱っている他、株式指数は約40銘柄を扱っています。

取引手数料は、中国株(香港)の個別銘柄の場合は片道手数料は0.275%で最低手数料110香港ドル(オンライン)に設定されています。

個別銘柄の場合は、瞬時の市場価格で取引となりますのでスプレッドは適用されず、売買時に上記手数料が発生する仕組みとなっています。

IG証券においても、個別株CFDはレバレッジ5倍まで取引可能である他、株式指数は10倍まで取引が可能です。一方で、現物株の取り扱いはありませんので注意が必要です。

IG証券の詳細及び口座開設は無料で、氏名などの必要事項を入力後、本人確認書類をアップロードするだけで簡単に口座開設が可能です。口座開設については以下の公式サイトよりお願い致します。

IG証券公式サイト

世界の金融の中心地である英国ロンドンで1974年に創業したインターネット証券「IG証券」は、日本国内でCFDやFX、コモディティ、オプションとい...

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