中国株に投資したいと考えている場合、1単元あたりの株式数はいくらから取引できるのか気になります。今回は、中国株への投資を検討している方に、1単元あたりの株式数を調べてみましたので紹介します。
中国株式市場は本土市場と香港市場に分かれる
中国株式市場は、中国本土市場と香港市場の2つに分けられます。
上海証券取引所 | 深圳証券取引所 | ||
A株 | B株 | A株 | B株 |
人民元 | 米ドル | 人民元 | 香港ドル |
中国本土市場は、上海証券取引所と深圳証券取引所の2つの証券取引所で売買が行われています。上海証券取引所と深圳証券取引所はそれぞれA株とB株に分かれており、A株は中国人民元建てで株式が発行されており主に本土在住者向けの市場となります。一方で、B株は上海証券取引所は米ドル建て、深圳証券取引所は香港ドル建てで株式が発行されており、外国人投資家向けに開放された市場になります。
取引時間は、前場と、お昼休み挟んで、後場に分けられており、前場は現地時間9時30分から12時まで、後場は現地時間13時から16時までとなります。
現在、日本国内から中国本土市場に接続可能な証券会社は少ないですが、ネット証券ではサクソバンク証券が上海証券取引所と深圳証券取引所の銘柄を取り扱っています。
メインボード | GEM | ||
香港H株 | レッドチップ | その他 | |
中国本土企業 | 中国企業香港法人 | 現地企業 | 新興企業 |
香港証券取引所は、本土市場とは異なり、中国本土と外国市場の橋渡し役としての位置づけとなる証券取引所です。香港証券取引所は、メインボードと新興企業を集約したGEMに分かれており、メインボードの中でも、中国本土企業が「香港H株」、中国本土企業香港法人が「レッドチップ」、香港企業が「その他」に別れます。
香港証券取引所に上場する銘柄は全て香港ドル建てで発行されており、外国から投資する場合は、多くが香港証券取引所経由となります。取引時間は、中国本土市場と同様です。
香港証券取引所は、外国人に開放している取引所であることから、国内でも取り扱っている証券会社は多く、ネット証券では、サクソバンク証券の他、マネックス証券、SBI証券、楽天証券でも取り扱いがあります。
中国本土市場の詳細については、以下の記事で詳しくまとめていますので合わせてご覧ください。
中国株の1単元あたりの株式数は中国本土は100株、香港は銘柄毎に異なる
中国株に投資する場合、日本株と同様に1単元あたりの銘柄数が決められています。しかしながら、中国株の場合は、上場している市場や銘柄によって1単元あたりの株式数は大きくばらつきがあります。
日本株においても、これまで銘柄によって1単元あたりの株式数は異なっていましたが、概ね1000株と100株の2つに分かれていました、東京証券取引所では、売買がしやすいように1単元あたりの株式数を2018年10月より100株に統一しています。さらに、2021年に向けて1株からでも取引できるように準備を進めていくことを明らかにしています。
中国株の場合は、中国本土市場の場合は1単元あたりの株式数は日本と同様に100株に設定されていることが多いですが、香港市場の場合は銘柄によって、1単元あたりの株式数は異なっており、統一がされていません。ただし、1単元あたりの株式数が多い場合、1株あたりの株価が低いことも多く、投資するのに多額の資金が必要という場合は少ないと得います。
テンセント・ホールディングス(0700.HK)の株価推移
例えば、香港証券取引所に上場している、中国インターネット大手のテンセント・ホールディングス(0700.HK)は、1単元あたりの株式数は100株となっています。2020年4月12日時点の一株あたりの株価は391.400香港ドルとなっており、100株購入するとなれば、日本円にして約54万7000円となります。
中国移動通信(0941. HK)の株価推移
同じく、香港証券取引所に上場している中国携帯電話通信大手の中国移動通信(0941.HK)の1単元あたりの株式数は500株となっています。2020年4月12日時点の一株あたりの株価は61.600香港ドルとなっており、500株購入するとなれば、日本円にして約43万円となります。
中国聯通(0762.HK)の株価推移
同じく、香港証券取引所に上場している中国通信大手の中国聯通(0762.HK)の1単元あたりの株式数は2000株となっています。ただし、1株あたりの株価は2020年4月12日時点で5.260香港ドルとなっており、2000株購入した場合における最低投資額は日本円にして約14万7,000円となっています。
サクソバンク証券では中国株が2,000銘柄以上投資可能
出典:サクソバンク証券
中国株に投資する場合、日本株同様に1単元あたりの株式数が多いですが、全体的に見ると、日本円にしても投資額もさほど高額であるわけではありません。ただし、初めて投資する場合は可能な限り少額で分散させることでリスクを軽減することが重要です。
ネット証券の中でも、サクソバンク証券では、上海証券取引所、深圳証券取引所、香港証券取引所に上場する約2,000銘柄以上が取引可能となっています。
中国株の場合は、売買単位が決まっていますが、一部銘柄を除いて1単位でも日本円にしても高額ではありませんので、取扱銘柄数が多い証券会社を活用して分散投資することが重要です。
サクソバンク証券 | 楽天証券 | SBI証券 | マネックス証券 | |
手数料 | 0.20% | 0.50% | 0.26% | 0.25% |
上海証券取引所 | 161銘柄 | 235銘柄 | 取扱なし | 取扱なし |
深圳証券取引所 | 97銘柄 | 取扱なし | 取扱なし | 取扱なし |
香港証券取引所 | 1733銘柄 | 719銘柄 | 1500銘柄 | 2058銘柄 |
中国株取引手数料と取扱銘柄比較
サクソバンク証券は、上海証券取引所に上場している銘柄が161銘柄、深圳証券取引所に上場している銘柄が97銘柄、香港証券取引所に上場している銘柄が1733銘柄と、合計で2400銘柄以上取り扱っています。また、手数料も約定代金に対して0.20%に設定されており、ネット証券の中でも最安値を実現しています。
サクソバンク証券に関する詳しい内容については、以下の公式サイトもしくは記事を合わせてご覧いただければ幸いです。