確定拠出年金(iDeCo)のスイッチング(預け替え)と配分変更の違いは何か?

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確定拠出年金(iDeCo)は、運用を開始後は状況に応じて資産(銘柄)の配分を見直すことが重要になります。その方法としては、スイッチング(預け替え)の他、配分変更の手続きが可能となっています。

今回は確定拠出年金(iDeCo)において、スイッチング(預け替え)と配分変更の違いについて解説します。

スイッチング(預け替え)は運用銘柄を売却後、他の銘柄を購入する手続き

スイッチング(預け替え)とは、現在運用している銘柄を売却して、他の銘柄を購入する手続きのことです。

例えば、ある銘柄で利益が増えたため、一旦売却して利益を確定後、他の銘柄に乗り換え得えたいという場合にも活用できます。逆に、運用をしてみたものの、あまり期待した成果が見られなかったため、売却して他の銘柄に乗り換えるということもできます。

ただし、確定拠出年金(iDeCo)は、頻繁に売買を行うための運用商品ではありませんので、基本的には株式や債券、不動産など複数の資産をバランスを考えた上で運用することが望ましいといえます。



そのため、株価が大きく上昇しており、利益が増えたタイミングで、株式で運用している銘柄の一部を売却して、債券を運用する銘柄を購入するといった活用方法になります。

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配分変更は運用資産配分を見直し、次回拠出時より新たな配分割合で運用する手続き

配分変更は、現在運用している資産配分の割合を見直し、次回の拠出時より新たに設定した配分割合で運用を行うようにする手続きのことです。

例えば、株式相場が低迷している場合、今後の上昇に備えて、株式を運用する銘柄の拠出割合を高くしたいといった場合に活用できます。



また、新たな銘柄を追加で拠出したいという場合にも配分変更を行います。これまで、銘柄Aと銘柄B、銘柄Cで運用していたが、今後は銘柄Dも新たに加えたいという場合です。

配分変更を行った場合は、次回の拠出時より新たに設定した配分割合で拠出が行われます。すでに拠出したものについてはそのままとなります。

確定拠出年金(iDeCo)で老後資金を運用にあたり、複数の銘柄を組み合わせて運用している場合、運用状況に応じて各銘柄の掛け金の配分を見直すことも...

スイッチング(預け替え)と配分変更の使い分け

スイッチング(預け替え)と配分変更の違いは、単純に銘柄を入れ替えるのか、毎月拠出する銘柄を加えるもしくは変更したいかによってどちらかを選択します。

単純に別の銘柄に入れ替えたいという場合はスイッチング(預け替え)を利用します。例えば、銘柄Aで運用していた資産を全て銘柄Bに入れ替えるという場合です。

一方で、新たに毎月拠出銘柄を加える場合や銘柄を変更する、拠出金額を変更したい場合は配分変更を利用します。例えば、銘柄Aと銘柄Bを3,000円ずつ毎月拠出していたが、これを銘柄Aと銘柄Bに対して拠出額を4,000円に引き上げ、且つ、新たに銘柄Cを4,000円拠出したいという場合です。

そのため、スイッチング(預け替え)では、単純に銘柄を入れ替えるだけで終わりになるため、銘柄を入れ替えて、今後も継続的に拠出を行いたいという場合は、スイッチング(預け替え)の手続きを行った後に、配分変更の手続きにおいて、スイッチング(預け替え)で入れ替えを行った銘柄を新たに追加を行い、拠出額を設定する必要があります。

手続き自体は、SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券といったネット証券であれば、インターネット上の専用ページで簡単に手続きが可能です。

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