日本の上場企業は配当金の支払い時期として中間決算と期末決算後の2回支払いが一般的となっています。一方で、米国の場合、年4回(四半期毎)に配当金を支払う企業も多いです。今回は日本の上場企業において四半期ごとに配当金を支払っている銘柄があるのか調べてみました。
日本の上場企業は中間と期末と年間2回配当を支払う
株式投資では、株の売却益以外にも、定期的に利益を株主に還元する目的で支払う「配当金」を得る方法があります。
配当金は、上場企業が事業活動で稼いだ利益の一部を株主に還元するものです。日本の上場企業の場合、中間決算と期末決算と年間2回に分けて配当金を支払う場合が多いです。
日本企業の場合、事業活動の開始日は4月に始まり、中間決算を9月に実施し、期末決算を3月に実施します。配当金は決算後の約2ヶ月後となり、中間決算の配当金は12月頃、期末決算の配当金は6月頃に支払われます。
一方で、米国の場合、四半期ごとに配当金を支払う企業も多いのも事実です。また、日本とは異なり、企業毎に期末が異なるケースも多く、複数の企業を組み合わせて投資することで、毎月配当金を得るという投資方法も実現できます。
日本の上場企業にも四半期毎に配当を支払っている企業は存在
日本の上場企業は年2回に分けて配当金を支払う企業は多いですが、日本にも四半期ごとに配当金を支払っている企業は存在します。
2019年12月時点において、年間4回配当金を支払っている企業はそこまで多くはありませんが、調べてみたところ11社存在します。その中でも、有名な企業としては、自動車や二輪車を製造している本田技研工業(7267)があります。
本田技研工業(7267)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2019年 | 27.00 | 28.00 | 28.00 | 28.00 | 111.00 |
2018年 | 24.00 | 24.00 | 25.00 | 27.00 | 100.00 |
2017年 | 22.00 | 22.00 | 24.00 | 24.00 | 92.00 |
株価:3100円前後
配当利回り:3.56%
売買単位:100株
あおぞら銀行(8304)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2019年 | 40.00 | 40.00 | 40.00 | 34.00 | 154.00 |
2018年 | 40.00 | 40.00 | 50.00 | 54.00 | 184.00 |
2017年 | 40.00 | 40.00 | 50.00 | 57.00 | 187.00 |
株価:2800円前後
配当利回り:5.52%
売買単位:100株
GMOインターネット(9449)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2018年 | 6.00 | 6.20 | 5.50 | 11.80 | 29.50 |
2017年 | 5.00 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 23.00 |
2016年 | 5.00 | 5.00 | 5.00 | 6.00 | 21.00 |
株価:2200円前後
配当利回り:1.42%
売買単位:100株
※同社は12月決算
GMOフィナンシャルホールディングス(7177)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2018年 | 7.46 | 8.98 | 9.54 | 6.27 | 32.5 |
2017年 | 6.90 | 8.50 | – | 6.20 | 21.60 |
2016年 | 9.70 | 6.15 | 6.68 | 3.64 | 26.17 |
株価:600円前後
配当利回り:4.20%
売買単位:100株
※同社は12月決算
コムチュア(3844)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2019年 | 28.50 | 28.50 | 28.50 | 58.50 | 144.00 |
2018年 | 22.00 | 22.00 | 22.20 | 31.20 | 97.80 |
2017年 | 18.00 | 18.00 | 18.00 | 23.00 | 77.00 |
株価:2300円前後
配当利回り:1.21%
売買単位:100株
※2017年10月に1株に付き3株に分割。2019年は分割前の金額で記載
リソー教育(4714)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2019年 | 7.50 | 7.50 | 7.50 | 10.5 | 33.00 |
2018年 | 7.00 | 7.00 | 7.00 | 7.00 | 28.00 |
2017年 | 0.00 | 12.00 | 6.00 | 7.00 | 25.00 |
株価:400円前後
配当利回り:2.97%
売買単位:100株
※同社は毎年2月決算、2018年付で1株に付き3株で分割のため2019年は分割前の金額を記載
ボギメディカル(3593)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2019年 | 32.00 | 32.00 | 32.00 | 32.00 | 128.00 |
2018年 | 31.00 | 31.00 | 31.00 | 31.00 | 124.00 |
2017年 | 30.00 | 30.00 | 30.00 | 30.00 | 120.00 |
株価:3600円前後
配当利回り:1.82%
売買単位:100株
※2018年4月付で1株に付き2株で分割のため2019年は分割前の金額を記載
リンクアンドモチベーション(2170)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2018年 | 1.70 | 1.70 | 1.70 | 1.70 | 6.80 |
2017年 | 1.50 | 1.50 | 1.60 | 1.60 | 6.20 |
2016年 | 1.25 | 1.25 | 1.40 | 1.40 | 5.30 |
株価:660円前後
配当利回り:1.09%
売買単位:100株
※同社は毎年12月決算
日本創発グループ(7814)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2018年 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 24.00 |
2017年 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 24.00 |
2016年 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 24.00 |
株価:1000円前後
配当利回り:2.72%
売買単位:100株
※同社は毎年12月決算
スミダコーポレーション(6817)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2018年 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 9.00 | 27.00 |
2017年 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 27.00 | 45.00 |
2016年 | 6.00 | 6.00 | 6.00 | 16.00 | 34.00 |
株価:1300円前後
配当利回り:1.75%
売買単位:100株
※同社は毎年12月決算
光通信(9435)
第1四半期 | 第2四半期 | 第3四半期 | 第4四半期 | 合計 | |
2019年 | 81.00 | 87.00 | 90.00 | 93.00 | 351.00 |
2018年 | 69.00 | 75.00 | 75.00 | 81.00 | 300.00 |
2017年 | 51.00 | 60.00 | 60.00 | 69.00 | 240.00 |
株価:26000円前後
配当利回り:1.50%
売買単位:100株
※ここで紹介している銘柄は投資の推奨ではなく、あくまでも紹介になりますのでご注意ください。また、ここで紹介している以外にも該当する銘柄が存在する可能性もあります。
配当収入重視であれば配当回数以外にも利回りも重要
株式投資で安定的な配当収入を目指しているのであれば、四半期ごとに配当金を支払っている銘柄に投資するのも一つの方法です。
一方で、配当回数が多い銘柄が、必ずしも配当利回りが多いとは限りませんので注意が必要です。
前述していますが、年間4回支払っていても、配当利回りが1%前後と低い銘柄も存在します。
そのため、配当金の支払い回数や金額以外にも、配当利回りに着目して投資することも重要となりそうです。
SBI証券や楽天証券、マネックス証券、SBIネオトレード証券、松井証券などネット証券を使うことで、直近に支払った配当額や配当利回りといった多くの情報はインターネットでいつでも調べることができます。口座開設も無料となりますので合わせて活用して見るもの良いでしょう。
年4回配当を重視するなら米国株への投資もおすすめ
出典:サクソバンク証券
日本株も少なからず年4回配当を実施している企業もありますが、年4回配当を重視する場合は米国株への投資もおすすめです。
米国株への投資になりますので、米ドルでの配当受領になりますが、米国株は日本株に比べると右肩上がりに推移している銘柄も多いことに加え、年々増配を実施するなど、安定した長期投資が可能となります。
米国株を取引する際におすすめしたい証券会社として、サクソバンク証券がおすすめです。特にサクソバンク証券は米国株6,000銘柄以上取り扱っている他、配当金の再投資制度(DRIP)が国内の証券会社では唯一利用することができます。配当が自動で再投資ができますので、再投資の際の売買費用が抑えられる他、複利効果で長期的に資産を増やすことに期待できます。
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