株式投資において利益確定を判断するタイミングが一番難しいと言われています。利益確定を行ったが、まだまだ株価が上昇すると考えたことがある経験も多いかと思います。
今回は利益確定を行った後に、再び買い戻した場合のリスクと、利益確定のタイミングについて考えてみます。
利益確定のタイミングを判断するのは一番難しい
株式投資を行うにあたり、一番むずかしいのは株を買うより売るのが一番難しいと言われています。
もちろん、株を購入するにあたり、適切なタイミングを判断して底値で買うことで、その後の値上がり益は期待できますので、そのタイミングを判断するのも重要です。
一方で、売却して利益確定を行う場合は、利益確定を判断するタイミングは人によってその判断基準は異なりますので、どのタイミングで売却すべきかというのは一概には言えません。
後述している通り、投資の目的に応じて利益確定のタイミングを考えておき、そのタイミングが来た時に売却を行えば良いことになります。
ただし、売却の作業は人の心理が絡んでしまうことから、心の中の囁きが邪魔をして、結局冷静な判断がしづらくなり、後々になって、利益確定のタイミングを間違ったと考えてしまう大きな要因であると考えます。
特に、近年ではSBI証券や楽天証券、マネックス証券、SBIネオトレード証券、松井証券といったネット証券が普及し、インターネットでいつでも気軽に取引できるようになり、過去の店頭取引に比べると気持ちが高ぶっている状態で取引できる環境となっているのも大きいです。
利益確定が早すぎてその後の値上がり益が受益できなくなる
利益確定が早すぎる場合において、考えられることとしては、その後、株価が上昇した場合、その後の値上がり益を受けられなくなることです。
株価がこれ以上上がらないタイミングで売却できれば良いですが、売却は人の心理に一番左右されやすいタイミングでもある他、売却する場合、そこで利益が確定されてしまうことになります。
また、配当金や株主優待などを受領している場合は、利益確定でその権利もなくなってしまうことになります。
例えば、株価があまり大きく動かず、この状況が今後も続くだろうと判断して売却したものの、その後急騰して、その後の値上がり益が受けられなくなってしまう場合なども該当します。
利益確定後に再び同じ銘柄を買い戻す場合に考えられるリスク
一方で、利益確定の判断が間違ったと思い、再び同じ銘柄を買い戻す場合、前述したとおり、株価が上昇を続ければ良いですが、逆に、大きく下落する場合もあるということです。
例えば、利益確定を行ったが、まだまだ上昇が続いているのを見て、売却後の値上がり益を受益し損ねたと考え、再び同じ銘柄を買い戻した場合、しばらくして急落してしまい、損失が発生してしまうことも考えられます。
一方で、買い戻しをしなければ、その急落の痛手を受けずに済んだことも考えられますし、急落後の底値より低い価格で購入し持ち続けていれば、含み益は減ることは有るものの、マイナスになることはありません。
利益確定後の買い戻しはおすすめしない。ご自身の投資目的と投資手法の確立を
利益確定をした段階で、そのタイミングをなんとなく後悔した場合においても、再び同じ銘柄を買い戻すのは一旦辞めておき、まずは、ご自身の投資目的と投資手法を確立した上で、投資を再度開始することをおすすめします。
利益確定のタイミングを後悔するということは、その投資に対して投資目的や投資手法が確立されていない場合に起きます。
例えば、中小株でなかなか値上がりしない株を見切って売却後、大きく上昇した場合、長期的に我慢ができないのであれば、中短期的な投資手法が最適であると考えられ、流動性が高い大型株などに投資するほうが投資手法として見合っている可能性もあります。
また、我慢できなくて少し値上がりしただけで売却してしまうのであれば、まずは売却する目標株価を定めた上で株を購入することが重要となります。
株主優待目的であれば、市場が急落した場合においてもそれに振り回されずに、持ち続けるという選択肢もできます。
SBI証券や楽天証券、マネックス証券、SBIネオトレード証券、松井証券といったネット証券を活用することで、過去の株価の値動きの他、各種レポート、会社情報などの詳細な情報も多く記載されていますので、それらを参考に投資目的と投資手法を考えてみると良いでしょう。
株に売却タイミングについては、以下の記事でも記載していますので合わせてご覧ください。