中国を代表する株価指数「上海総合指数」の概要を解説

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中国株式市場を代表する株価指数として上海総合指数があります。上海証券取引所に上場している全銘柄で構成されており、中国市場の経済指標としても多く活用されています。今回は中国を代表する株価指数「上海総合指数」の概要を解説します。

上海証券取引所に上場するA株とB株で構成された指数

上海総合指数は、中国語では「上海證券交易所綜合股価指数」、英語では、「SSE Composite Index」と呼ばれており、上海証券取引所に上場している銘柄を対象に算出された株価指数です。

上海証券取引所は、それぞれA株とB株に分かれており、A株が人民元建てで発行される市場で主に中国在住者向けの市場となっています。B株は米ドルで発行されており、外国人向けに開放された市場であります。

上海総合指数は、A株とB株を含めすべての株価で構成されており、時価総額加重平均型株価指数となっています。日本では東京証券取引所に上場している全銘柄で構成された東証株価指数(TOPIX)と同様の指数です。

中国は人口13億を超える巨大市場であり、今後も更なる成長余地が高いことで知られています。中国本土へは、香港市場を経由してのアクセスが一般的でしたが、近年では外国からの直接投資にも門戸を広げており、世界投資をする上でチェックが欠かせない指数にもなってきています。

株式投資において分散投資を行うことは重要ですが、分散する方法の一つとして投資先の国を分散する方法があります。日本に加え投資先として将来的な人口増...

上海総合指数の株価推移

上海総合指数は、1991年7月15日から算出が開始されていますが、指数の基準日としては1990年12月19日時点を100として算出が行われています。

株価の推移ですが、全体的には右肩上がりで有るものの、上海総合指数は株価の乱高下が激しい特徴があります。

過去最高値は2007年の10月16日の6124.04ポイントですが、その後は、リーマンショックで大きく下落し、一気に2000ポイント台まで下落します。その後、2015年にも大きく上昇し5000ポイントまで一気に上昇するも、再び2000ポイント台まで下落しています。

2019年9月時点で3000ポイント前後と2007年の最高値の2分の1の段階で推移しており、米中貿易摩擦の影響などで株価は不安定な動きとなっています。



上海総合指数の構成銘柄数

上海総合指数の構成銘柄数は、上海証券取引所A株とB株合わせて、2019年8月時点で1533銘柄で構成されています。

ここでは、上海総合指数に組み込まれている代表的な銘柄を紹介します。

証券コード 銘柄名 業種

601088

中國神華能源 エネルギー

601398

中國工商銀行 金融

600104

上海汽車控股 自動車

601318

中國平安保檢(集団) 金融

601988

中國銀行 金融

600690

海爾集團(ハイアールグループ) 電気機器

600115

中國東方航空 空輸

601328

中國交通銀行 金融

600028

中國石油化工 石油

601988

中國銀行 金融

600050

中國聯通 (チャイナユニコム) 情報通信

601857

中國石油天然氣 (ペトロチャイナ) 石油

601628

中國人寿保檢 金融

601939

中國建設銀行 金融

600519

貴州茅台酒 食品

上海総合指数に構成された銘柄の売買方法

上海総合指数に構成された銘柄を売買を行う場合は、国内の証券会社のうち、中国株の取り扱いがある証券会社を選ぶ必要があります。

国内のネット証券で上海証券取引所に上場している銘柄を扱うのは、デンマークの投資銀行サクソバンク傘下のサクソバンク証券楽天証券の2社となっています。

サクソバンク証券 楽天証券 SBI証券 マネックス証券
手数料 0.20% 0.5% 0.26% 0.25%
上海証券取引所 161銘柄 235銘柄 取扱なし 取扱なし
深圳証券取引所 97銘柄 取扱なし 取扱なし 取扱なし
香港証券取引所 1733銘柄 719銘柄 1500銘柄 2058銘柄

サクソバンク証券は上海証券取引所、深圳証券取引所に上場している銘柄の取引が可能で取扱銘柄数は1733銘柄となります。楽天証券については、取扱銘柄数は少ないものの、上海証券取引所に上場している銘柄は235銘柄取り扱っています。

取引手数料は、サクソバンク証券が約定代金の0.20%、楽天証券が0.5%に設定されています。

また、中國に投資したい場合は、香港証券取引所を経由することで投資の幅は広がり、日本においても、サクソバンク証券や楽天証券の他、SBI証券マネックス証券を利用して取引が可能です。

ネット証券における中国株の取扱銘柄数と手数料についての詳細は以下の記事でまとめていますので合わせてご覧ください。

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