株式投資を行うにあたり誰しもが利益を得る(儲け)ことを目指して運用を行います。ただし、一言に利益を得ると言っても、運用方法は人それぞれ異なっている他、何のために利益を得るのかによっても運用方法は変わってきます。
株式投資を始める前に運用目的を明確にすることが重要
株式投資を始めるにあたり、はじめに運用目的をしっかりと明確にした上で運用を始めることが重要であると考えています。
目的を明確にすることは、別に株式投資に限らず、仕事であったり、勉強であったりも同じで、何のためにこの仕事をするのか、何のためにこの勉強を行うのかをしっかりと明確にした上で取り組みます。
目的を明確にしたいれば、その目的を達成するためにどのような方法で仕事をすべきか、勉強をすべきかなどを考え、それを実現するための手順を考えて実行できます。株式投資も同じで、何のために株式投資を行うのかをしっかりと明確にすると、その後の運用方法も定まってきます。
例えば、対象の企業活動を応援したい、配当や優待を受け取りたい、老後の資金を形成したいのであれば、長期投資がメインになりますので、持続的に成長が期待できる企業の株を長期的に保有するという方法になります。逆に、生活費もしくはお小遣いを稼ぐ目的であれば、短期的な値上がり益を狙ったデイトレードやスイングトレードという手法が使えます。
運用目的を明確にしたらそれを維持していくこと

運用目的を明確にしたら、その目的をしっかりと維持していくことが重要です。
よくありがちなのが、はじめに目的を定めたものの、途中で忘れかけてしまう、もしくは、手段が目的に変わってしまうというのは、投資だけではなく、日常生活や仕事などにおいても多くあります。
例えば、株式投資の場合によくありがちな事例としては、最初は老後の資産形成を目的として株式投資をはじめたが、日々の株価変動が気になりだし、気づいたら中短期で売買を繰り返して運用成績が中途半端になってしまうこともあります。
そのため、はじめに設定した運用目的を維持していくためにも、会社や学校ではありませんが、普段目につくところに目的を書いて貼っておくことが効果的であると考えます。もちろん、PCのデスクトップに書いておく、運用を記録しているノートに書いて置くなど、ご自身がやりやすい方法を活用すると良いかと思います。
目的が有るのと無いのではその後の成果に大きな影響を及ぼす

私もこれまで色々なことに取り組んできましたが、目的があるのと無いのではその後の成果に大きな影響を及ぼすことを実感してきました。
例えば、勉強であっても目的も無いまま、周囲からやれやれ言われて行っても長くは続かず、途中で嫌いになって挫折してしまう、やっても頭に入らず、大きな成果を出すことなく終わってしまいます。
株式投資においても、目的がなければ、特段の勉強もせずになんとなく株価が上がりそうだからと考え、株を買ったが、下がってしまい塩漬けになり、これを長期投資と目的をすり替えて、株が上がる根拠をしっかり調べていなかったために、ズルズルと下がり続け成績悪化という結果になります。
もちろん、目的がなくてもとりあえずいろいろ試して自分なりの方法を見つけ出すというやり方もあります。株式投資においても、なんとなく興味があり、最初に少額で売買を行ってみて自分なりの手法を確立していくというやり方もあります。
いずれにしても、最終的には目的を決める必要はありますので、色々試してきた経験を少しでも生かして、その目的を達成するための投資手法を確立していくことは重要です。