ロボアドで新たに資産運用を行う場合、事前に長所と短所をしっかりと把握しておくことが重要です。今回はロボアドでの運用を検討されている方にTHEO(テオ)の長所と短所を紹介します。
ロボアド「THEO(テオ)」の概要
出典:https://theo.blue/
ロボアドは、資産運用をロボットを活用して自動でポートフォリオを作成して運用するサービスです。顧客の収入状況や資産状況など事前に回答することで、ひとりひとりのリスク許容度を判定し、自動で運用を行います。
これまでの運用では、相場の状況などを客観的に判断した上でご自身で最適化する必要がありましたが、これらの作業が自動的に行えるようになり、専門的な知識を持たなくても運用しやすくしたものです。
今回取り上げるTHEOは、株式会社お金のデザインが提供するサービスで、1.年齡、2.年収、3.毎月の貯金額、4.金融資産額。5.初期投資額の5問の質問に回答するだけで始められます。
初期投資額はたったの10万円からはじめることができる他、毎月1万円から1,000円単位で積立投資が可能です。
運用対象は海外の証券取引所に上場してる、複数の銘柄や資産を組み入れて1つの投資商品として運用する上場投資信託(ETF)を活用し、30銘柄から40銘柄を組み合わせて運用を行います。
運用時の手数料は年率1%以下(税込1.1%)に設定されており、運用残高に応じて最低0.5%(税込0.55%)となります。
THEO(テオ)の4つの長所
THEOの長所としては以下の4つが挙げられます。
1.自動運用で忙しい方でも気軽に利用できる
THEO(テオ)は、ロボットを活用して自動で運用を行いますので、投資に時間を充当する必要もなく、忙しい方でも気軽に資産運用が可能です。
2.まとまった資金がなくても少額で始められる
THEO(テオ)の場合、初期投資額10万円からはじめられますので、運用を始めるに当たり、まとまった資金は必要ありません。また、毎月1万円以上1,000円単位で積立が可能です。
3.専門的な知識が不要で運用できる
自動運用のため、運用を行う上で専門的な知識が不要であります。そのため、運用を始める上で勉強を行うことや、日々の経済ニュースを勉強するということは不要となります。(もちろん勉強を行うことや経済ニュースを収集することに越したことはありません)
4.入出金時の手数料が不要
入出金時の手数料が不要です。都市銀行やネット銀行、一部地方銀行では入金時にクイック入金が可能となっており、振込手数料無料で入金可能です。また、出金時の手数料も完全無料です。
THEO(テオ)の4つの短所
THEOの短所としては、以下の4つが挙げられます。
1.手数料や若干高めである
THEO(テオ)は、運用残高別に手数料を設定しており、最高年率1%から、最低0.5%となります。(現金部分除く、税別)運用残高に応じてホワイト、ブルー、グリーン、イエロー、レッドの5色でステータスが分けられます。
カラー | 手数料 | 運用残高 |
ホワイト | 1%(税込1.1%) | 1万円未満 |
ブルー | 0.9%(税込0.99%) | 1万円以上50万円未満 |
グリーン | 0.8%(税込0.88%) | 50万円以上100万円未満 |
イエロー | 0.7%(税込0.77%) | 100万円以上1000万円未満 |
レッド | 0.65%(税込0.715%) | 1000万円以上3000万円以下 |
運用残高が3,000万円以上になると、手数料は年率0.5%(税込0.55%)となります。
2.少額投資非課税制度(NISA)が利用できない
THEO(テオ)では、自動で気軽に運用できる半面、年間120万円までの投資による売却益と分配金が最長5年間非課税となる少額投資非課税制度(NISA)には対応していません。
ロボアドの場合は、複数の銘柄を自動で売買を行うため、非課税枠をすぐに使い切ってしまう可能性があることから、NISAへの対応は難しいのが現状です。
3.10万円未満の出金が不可
THEO(テオ)は運用残高が10万円下回った場合、銀行口座への出金ができなくなりますので注意が必要です。
4.他の証券会社にETFの移管や相続ができない
THEO(テオ)では、海外の上場投資信託(ETF)を活用して運用が行われますが、THEOの証券口座と運用商品は一体となっており、個別のETFだけを他の証券会社に移管することができませんので注意が必要です。
また、運用者が万が一、死亡した場合、運用しているETFはそのまま、相続人に移管することができず、現金化した上での引き渡しとなりますので、その点においても注意が必要です。
THEOの運用はTHEO+docomoがおすすめ!
THEOは、ドコモと提携してロボアドによる運用サービスTHEO+docomoを提供しています。THEOが直接提供の場合、初期投資額は10万円からなのに対し、THEO+docomoは1万円から始めることができます。
運用の仕組みについてはTHEO同様であるほか、手数料形態も0.65%~1%で運用できます。
また、運用に応じてドコモのdポイントが付与されますので、資産運用とポイントの両方を貯めることができます。例えば、100万円を1年間運用した場合、年間で得られる合計ポイント数は1800ポイントとなります!
THEOの運用を検討されているのであれば、少額で開始可能かつポイントが不要されるTHEO+docomoがおすすめです!