英国を代表する株式指数として「FTSE100」があります。世界的には米国のNYダウやS&P500、NASDAQに次いで主要な指数として株式投資を行う上では合わせて確認したい指標です。今回は英国を代表する「FTSE100」の概要を解説します。
FTSE100はロンドン証券取引所に上場する上位100銘柄で構成
FTSE100は、英国の経済新聞であるFinancalTimesとロンドン証券取引所が提携して算出している株式指数です。
ロンドン証券取引所に上場している上位100銘柄で構成されており、全銘柄の値動きを指数化した「時価総額加重平均型株価指数」となります。
時価総額加重平均型株価指数となりますので、日本で言う東証株価指数(TOPIX)に近い指数となります。
FTSE100はロンドン証券取引所に上場している時価総額の8割を占めている他、イギリスの旧植民地などイギリス本土以外での売上が高い企業も多く構成されていることから、世界的に主要な指数としても活用されています。
FTSE100の株価の推移
FTSE100は、1984年1月より算出が開始されています。1983年12月30日を1,000ポイントとして開始して以降、2019年8月時点では約7000ポイントとなっており、約7倍まで上昇していることがわかります。
過去最高値は2018年5月22日の7903.50ポイントとなります。一方でドットコムバブル崩壊後の2003年とリーマンショックが発生した2008年においては3,000ポイント台まで大きく下落していることがわかります。
FTSE100の構成銘柄上位20銘柄
FTSE100は前述したとおり、ロンドン証券取引所に上場している上位100銘柄で構成されています。
日本国内で知名度がある企業はやや限られますが、金融のHSBCホールディングスや、以前国内でも携帯通信サービスを提供していた世界通信大手のボーダフォン、ガソリンスタンドで有名なロイヤル・ダッチ・シェル、日用消費財のユニリーバが国内でも知られている企業であります。
構成銘柄の特徴としては、石油や金融といった伝統的な企業が多い特徴があります。一方で、米国に多いIT関連企業については少ない印象です。
ここではFTSE100 に構成されている上位20銘柄を紹介します。
証券番号 | 銘柄名 | 業種 |
HSBA | HSBCホールディングス | 金融 |
RDSA | ロイヤル・ダッチ・シェル(クラスA) | 石油 |
BP | BP | 石油 |
RSDB | ロイヤル・ダッチ・シェル(クラスB) | 石油 |
AZN | アストラゼネカ | 製薬 |
DGE | ディアジオ | 飲料 |
GSK | グラクソ・スミスクライン | 化学 |
BATS | ブリティッシュアメリカン・タバコ | 一般消費財 |
ULVR | ユニリーバPLC | 日用消費財 |
RIO | リオ・ティント | 鉱業 |
PRU | プルーデンシャル | 金融 |
BLT | BHPビリトン | 鉱業 |
LLOY | ロイズ・バンキング・グループ | 金融 |
RB | レキットベンキーザー・グループ | 食品 |
REL | レレックス・グループPLC | 情報通信 |
VOD | ボーダフォン・グループ | 情報通信 |
GLEN | グレンコア | 商品取引 |
CPC | コンパスグループ | 食品 |
NG | ナショナル・グリッド | 電力 |
BARC | バークレイズ | 金融 |
2020年9月時点の情報を元に作成
ロンドン証券取引所上場銘柄の売買方法
出典:サクソバンク証券
欧州株については、国内の証券会社での取り扱いが少ない中、ネット証券ではデンマークを拠点に展開しているサクソバンク証券が国内において欧州株を豊富に取り扱っています。
ロンドン証券取引所 | フランクフルト証券取引所 | ユーロネクスト・パリ | |
銘柄数 | 約1000銘柄 | 約600銘柄 | 約800銘柄 |
手数料 | 0.5%(最低8ポンド) | 0.5%(最低12ユーロ) | 0.5%(最低12ユーロ) |
ロンドン証券取引所に上場している銘柄は約1,000銘柄と豊富に取り扱っている他、売買手数料も約定代金の0.50%で最低8ポンドとなっています。その他、ドイツのフランクフルト証券取引所に上場している銘柄が約600銘柄、ユーロネクスト・パリが約800銘柄取り扱っています。
サクソバンク証券についての詳細は以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。