株式投資は値上がり益を得るだけではなく、企業が稼いだ利益の一部を分配する「配当金」が得ることができます。ただし、投資額によって配当金を受領した場合の割合が異なります。今回は投資額に対して配当割合を知る方法として「配当金利回り」の確認方法を解説します。
配当金とは?
配当金とは、企業が事業活動を行った結果、得られた収益の一部を株主に還元するものです。株を保有することは、投資している企業が事業活動で得た収益を受け取る権利を有します。
配当金は1株あたりいくら支払うか決められ、保有株式に応じて得られる金額は決まります。例えば、1株あたり50円の配当金を支払う場合、100株保有していれば5,000円、200株保有していれば10,000円となります。
日本の企業の場合、主に9月が中間決算、3月が期末決算に設定している企業が多く、9月決算で得られた収益を中間配当金として11月ごろに支払います。3月の期末決算では、1年間で得た事業収益を6月ごろに期末配当金として支払います。
配当金の大小を知るには、「配当利回り」という指標に着目します。
配当金利回りの計算方法
配当金を多く得たと考える場合、単純に1株あたりの配当金額が多ければよいというわけではなく、現在の株価を加味する必要があります。配当金利回りは年間の支払われる1株あたりの配当金額から現在の株価で割って求めることができます。
例えば、現在の株価が2,000円の場合において、年間に支払われる1株当たりの配当金が20円であった場合
20円÷2,000円×100=1%
現在の株価が2,000円の銘柄で年間配当が1株あたり20円の場合における配当金利回りは1%となります。
ここで記載している配当金利回りは税金を含んだ金額ではありませんので注意が必要です。配当金には配当所得として20.315%課税されます。
ネット証券の活用で配当金利回りがいつでも確認可能
配当金利回りを確認する場合、SBI証券や楽天証券、マネックス証券、SBIネオトレード証券といったネット証券を活用することで毎回計算することなく、いつでも確認することができます。
出典:SBI証券
例えば、SBI証券を活用してユニクロを展開しているファーストリテイリングの配当金利回りを調べたい場合、株価の項目における、右下の「予想配当利」の項目で確認できます。今回のファーストリテイリングの場合は0.7%となります。ちなみに、1株あたりの予想配当金額は480円となります。(※2019年7月19日時点における情報)