株式投資のイメージとして、株価が上昇したタイミングで売却してその値上がり益で利益を得ることがあげられます。株式投資では値上がり益以外にも、配当金や株主優待といった利益も得られます。今回は株式投資で得られる3つの金銭的な利益について詳しく紹介します。
株価の値上がり益で利益を得る
株式投資においては、多くの方が株価が上昇し値上がり益を得る目的で投資を行っている方が多いかと思います。
ご自身が購入したタイミングにおける株価に比べて、後日株価が上昇した場合、購入価格と売却価格を差し引くと、その分値上がり益として受領することができます。
例えば、1株1,000円の株式を100株購入した場合、購入価格は10万円になります。購入後200円値上がり1株1,200円になったタイミングで100株売却した場合、12万円が手元に戻ってきます。購入時の10万円から売却時の12万円を差し引くと2万円が利益となります。
ただし、売買を行う際、ご利用の証券会社が定めた手数料を支払う必要があります。そのため、事前に手数料が安い証券会社を利用するなど取引におけるコストも低くしておくことが重要です。SBI証券や楽天証券、マネックス証券のネット証券を活用することで取引時のコストが抑えられます。各社の手数料については以下の記事で紹介していますので合わせてご覧ください。
もちろん、ご自身が購入したタイミングから株価が下落した場合は、マイナスとなり損が発生することになり、これが株式投資における最大のリスクとなります。株式投資のリスクについては、以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。
配当金を受領して利益を得る
株式投資は値上がり益だけではなく、保有株式数に応じて、決められたタイミングで配当金を支払う企業もあります。配当金は、企業が事業活動を通じて得た利益を株主に分配するもので、利益還元となります。
日本企業の場合は中間決算と期末決算の年2回支払われます。一方で、米国企業は4半期ごとの決算で毎回配当金を支払う企業もあります。
日本の場合は事業の新年度は4月に始まり翌年の3月で終了となります。そのため、中間決算は9月、期末決算は翌年3月となります。この決算のタイミングにおいて株式を保有していれば保有株式数に応じて配当金が受領できます。
配当金の支払いタイミングは決算の約3ヶ月後となり、中間決算が9月、期末決算が翌年3月に発表されれば、中間決算の配当金は12月、期末決算の配当金は翌年6月に支払われます。
配当金は1株あたり何円といった形で記載されており、1株あたり20円であれば、100株保有していれば2,000円となります。配当重視の投資であれば、事前に配当金利回りと配当性向について調べておくことが重要です。
株主優待を受け取る
株主優待は、日本独自の株主還元制度で日本の個人の投資家の間では人気の制度となっています。これまで株式投資を行ったことがない方でも株主優待については聞いたことがある方も多いかと思います。また、株主優待を目的に初めて株を購入するという方が日本には多いのも面白い事実です。
株主優待は、企業が日頃の支援を感謝して自社の製品や割引券などを配布する株主還元制度であります。
例えば、普段利用するスーパーマーケットを展開している企業の株主になれば、スーパーマーケットで使える割引券を株主優待として受領することで、日々の買い物がお得に利用することができます。
近年では、企業経営に対する監視(コーポレート・ガバナンス(企業統治))が強まっている中、経営の透明性が求められており、企業同士の株式の持ち合いが減少していることとから、その受け皿として個人に株主になってもらうべく、消費者向けの事業(BtoC)を展開している企業だけではなく、企業向けの事業(BtoB)を展開している企業もクオカードなどの株主優待を導入する企業も増えています。
株主優待の検索はSBI証券や楽天証券、マネックス証券のネット証券で検索できますので合わせて活用してみると良いでしょう。また、株主優待の詳細については、以下の記事で詳しく記載していますので合わせてご覧ください。