インターネットの発達により、気軽に外国の情報を仕入れることも可能となっています。投資でも同様に国内にいても海外に投資ができます。特に、右肩上がりの成長を続けている米国株への投資に関心が高まっています。今回は、米国市場の魅力と特徴を解説します。
右肩上がりを続ける米国市場
国内でも資産形成の関心が高まっている中、株式投資へ興味を持つ方も増えています。投資をするからには、将来的にリターンが得られる可能性が高い資産を対象に投資することが重要となります。
日本国内では、多くの方が日本株を対象に投資している方が多いのが現状です。ただし、将来的にリターンを確実に確保していきたいのであれば、国内だけではなく外国市場にも目を向けて投資対象を広げていく必要があると言えます。
日経平均株価(青)と米S&P500(赤)の値動きを比較
国内ではバブル崩壊後、株価が長期に渡り低迷していたこともあり、バブル時点で日本株に投資を始めた場合、銘柄にもよりますが約30年たったいまでも大きなリターンは得ることは難しかったのが現状です。日経平均株価は1965年から2019年6月時点まで約17倍となっているのに対し、米国株は、ドットコムバブルやリーマンショックなどで一時的な下落はあるものの、1965年から2019年6月時点でS&P500は約30倍となっています。
そのため、国内のみを投資対象としていては得られるリターンも限られてしまいます。近年では国内企業においてもコーポレート・ガバナンス体制を見直すなど株主価値を重点においた企業も増えており長期的な成長は期待できますが、将来の動向は予測は難しいため、地域を分散した投資が必要になることはおわかりいただけるかと思います。
米国市場は株主主体で世界中で収益機会がある企業が多い
米国市場が右肩上がりに成長している要因としては、株主価値の向上を目指した企業経営を行っている上場企業が多いことにあります。企業は、本来であれば株主の物でありますが、企業が事業活動で稼いだ収益を株主に還元して価値の向上を目指すことを第一に考えて経営をしており、近年国内でも強化されつつある、コーポレート・ガバナンス(企業統治)など透明性の高い事業活動がなされている特徴があります。
また、米国は自由の国ということもあり、新たな挑戦がしやすい環境にあることから、シリコンバレーに代表する新たな成長性が高い企業が多く登場する特徴もあります。また、これらを支える投資家も多く、起業を支援する体制も整備されており、結果として米国のみならず世界経済を牽引しています。
米国は歴史的に多種多様な人種が暮らしており、多様性な人物が活躍しています。そのため、それぞれの価値観や能力を最大限に発揮し、世界に通用するサービスや商品の提供がしやすく、国内にとどまらず世界をターゲットとした収益機会が広げられる特徴があります。
そのため、株式投資においても長期的な視野で投資がしやすい環境であると言えます。
保護主義政策懸念はあるものの米国市場の成長は続く
2016年より米国の大統領にトランプ氏が就任したことで、保護主義政策が台頭してきており、米国経済の懸念材料となっています。特に、米中貿易摩擦で追加関税を行うなど、物の値段が上がってしまうことなど世界の経済減速まで危ぶまれています。そのため、短期的には景気の減速が考えられるものの、先進国の中では人口増加が期待されており、長期的に見ると米国経済の成長は続くものと考えられます。
米国の人口推移(総務省統計局のデータを元に筆者作成)
総務省統計局が公開している「世界の統計2018」によると、米国の人口は2020年には3.3億人、2030年には3.5億人、2040年には3.7億人。2050年には3.9億人と予想されています。
日本においては少子高齢化において、人口減少が懸念される中で日本市場のみに投資するのはもはやリスクがあると言えます。もちろん、国外からの労働者の確保など議論は行われており、今後の動向にも注視したいところです。
ネット証券の活用やETFの活用で米国市場にも簡単に投資が可能
投資を行う際は、日本だけではなく米国など投資先の地域を分散させることが重要であることがおわかりいただけたかと思いますが、近年ではネット証券の活用で、米国株への投資が低コストで可能になっている他、上場投資信託(ETF)の活用で国内にいながら米国市場全体に投資することが可能です。
ネット証券では、SBI証券や楽天証券、マネックス証券からであれば、米国の個別株もしくはETFに約定代金の0.45%の手数料のみで投資ができます。マネックス証券が約3000銘柄、SBI証券と楽天証券が1000銘柄以上に投資が可能です。
また、国内の証券取引所においても米国を代表する指数であるS&P500に連動するETFが上場しており、ブラックロック社の「iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF(1655)」やステート・ストリート社の「SPDR S&P500 ETF(1557)」など、海外でも人気が高いETFを国内の証券会社を通じて売買できます。
米国株の投資におすすめな証券会社
米国株への投資を検討している場合、取り扱い銘柄数が約6,000と多く、売買手数料が安いサクソバンク証券がおすすめです。
サクソバンク証券 | SBI証券 | 楽天証券 | マネックス証券 | |
米国株取扱数 | 約6,000銘柄 | 約6,000銘柄 | 約4,600銘柄 | 約5,000銘柄 |
売買手数料 | 0.20% | 0.45% | 0.45% | 0.45% |
最低手数料 | 5米ドル | 0米ドル | 0米ドル | 0米ドル |
上限手数料 | 15米ドル | 20米ドル | 20米ドル | 20米ドル |
ネット証券各社の米国株と取引手数料比較
同社は米国株を約6000銘柄取り扱っており、国内のネット証券の中では取り扱い銘柄数は最多となっております。また、売買手数料についても約定代金に対して0.20%に設定されており、最低5ドル、最高でも15ドルに設定されており、国内のネット証券の平均0.45%の手数料に比べると、お得に取引が可能となっています。
米国株以外にも欧州株が約2000銘柄、中国本土株と香港株合わせて約2500銘柄取り扱っており、米国だけではなく、欧州や中国などグローバル規模に投資したい方にはおすすめです。
サクソバンク証券についての詳細は以下の記事または同社公式サイトをご覧ください。