S&P500指数とは何か?米国株に投資する前に知りたい指数概要と特徴を解説

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米国を代表する株式指数としてダウ平均株価やナスダック総合指数についで知名度がある「S&P 500」があります。S&P 500は米国の株式市場を代表する指数として長年用いられてきました。今回は「S&P 500」の指数概要と特徴を解説します。

S&P 500とはどのような指数か?

S&P 500は、正式には「Standard & Poor’s 500 Stock Index」で、日本語では「エスアンドピー500」という名称で呼ばれています。

指数の算出はS&P ダウ・ジョーンズ・インデックスが行っており、米国を代表する株価指数となっています。NYダウがニューヨーク証券取引所(NYSE)と一部ナスダック取引所に上場している30銘柄で算出されているのに対し、S&P500はニューヨーク証券取引所、ナスダック取引所、中小株やETFなどを中心に取り扱っているNYSE American(旧アメリカン証券取引所)の3つの市場に上場している500銘柄を基に算出される、時価総額加重平均型株価指数です。

算出は1957年3月4日より開始されており、2019年現在における運用資産の総額は9兆9千億米ドルを超えています。

S&P500は、米国国籍の企業のみを組み入れており、米国の経済動向を示す指数としても多く持ちられています。また、上場投資信託(ETF)のインデックスとして活用されることも多く、米国市場全体に投資したい場合においても有効な指数です。

NYダウとナスダック総合指数についての詳細は以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧ください。

米国の株式市場を代表する指数として「ダウ工業株30種平均株価(NYダウ)」があります。日本では2018年1月3日に紹介した「日経平均株価」が代表...
米国のハイテク銘柄の株式市場の動向をしる株価指数として「ナスダック総合指数」があります。成長性が高い情報通信(IT)関連の銘柄多く組み入れられて...

S&P500の構成銘柄

S&P500は、前述したとおり米国国籍の上場企業500銘柄を組み入れています。そのため、全ての銘柄を紹介するのは難しいですが、国内でも知名度がある代表的な企業を紹介します。(アルファベット順)

1.Apple(APPL)
2.Adobe(ADBE)
3.American Airline Group Inc.(AAL)
4.The Boeing Company(BA)
5.Bank of America Corporation(BAC)
6.Best Buy Co., Inc.(BBY)
7.Citigroup Inc.(C)
8.Caterpillar Inc.(CAT)
9.Cisco Systems, Inc.(CSCO)
10.eBay Inc.(EBAY)
11.Expedia Group, Inc.(EXPE)
12.The Gap, Inc.(GPS)
13.Keysight Technologies, Inc.(KEYS)
14.Mastercard(MA)
15.Microsoft(MSFT)
16.NVIDIA Corporation(NVDA)
17.PayPal Holdings, Inc.(PYPL)
18.QUALCOMM Incorporated(QCOM)
19.Starbucks Corporation(SBUX)
20.Texas Instruments Incorporated(TXN)
21.Visa, Inc.(V)
22.Walmart Inc.(WMT)
23.Exxon Mobil Corporation(XOM)

セクター別の構成比率は情報技術が21%と多くの割合を占めています。その他の構成比率は以下の通りです。

情報技術:21.2%、
ヘルスケア:14.6%、
金融:12.7%、
一般消費財:10.1%、
通信サービス:10.1%、
産業:9.5%、
生活必需品:7.3%、
エネルギー:5.4%、
ユーティリティ:3.3%、
不動産:3.1%、
化学:2.6%



S&P500の株価推移

S&P500の過去10年間の値動き

S&P500は1954年より算出を開始した指数ですが、1941年から1943年における平均指数を10として算出が開始されています。2019年4月時点では2905.03ポイントとなっており、過去最高値に迫る水準まで推移しています。過去最高値は2018年10月1日の2939.86となり、その後は米中貿易摩擦の関係で下落に転じますが、2019年には再び回復基調となっています。

過去10年間振り返ると、大幅に下落している場面としては大きく2回あり、2001年から2003年にかけてドットコムバブルの崩壊、2008年から2009年にリーマンショックによる下落がありますが、全体的に見るとほぼ右肩上がりで推移しているのがわかります。

S&P500は米著名投資家であるウォーレン・バフェット氏も推奨している通り、S&P500のETFを活用し、保有期間がながければ長いほど、資産形成に優位になります。例えば、リーマンショック前の2007年から2017年の10年間S&P500に投資を行った場合、配当込みのリターンは8.49%となり、日本株に比べて確実な資産形成が期待できると言えます。

S&P500に連動するETFは、ブラックロック社が運用している「iシェアーズ・コア S&P 500 ETF(IVV)」などが有名です。取引は外国株の取り扱いがあるサクソバンク証券マネックス証券SBI証券楽天証券などネット証券を活用することで、手数料を抑えて米国株式市場全体に気軽に投資できます。

米国株の投資におすすめな証券会社

米国株への投資を検討している場合、取り扱い銘柄数が約6,000と多く、売買手数料が安いサクソバンク証券がおすすめです。

サクソバンク証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券
米国株取扱数 約6,000銘柄 約6,000銘柄 約4,600銘柄 約5,000銘柄
売買手数料 0.20% 0.45% 0.45% 0.45%
最低手数料 5米ドル 0米ドル 0米ドル 0米ドル
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同社は米国株を約6000銘柄取り扱っており、国内のネット証券の中では取り扱い銘柄数は最多となっております。また、売買手数料についても約定代金に対して0.20%に設定されており、最低5ドル、最高でも15ドルに設定されており、国内のネット証券の平均0.45%の手数料に比べると、お得に取引が可能となっています。

米国株以外にも欧州株が約2000銘柄、中国本土株と香港株合わせて約2500銘柄取り扱っており、米国だけではなく、欧州や中国などグローバル規模に投資したい方にはおすすめです。

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