投資の重要性が叫ばれる中、ロボットを活用した自動運用サービス「ロボアド」を活用して運用する方が増えています。ボアドは長期に渡って運用額を増やしていくサービスですが、その代表的なサービスであるウェルスナビは毎月定期的に分配金を受け取ることができます。
ウェルスナビは7つの上場投資信託(ETF)で運用されている
出典:ウェルスナビ
ウェルスナビは、ロボットを活用して自動で投資の運用ができるサービスです。はじめに、6問程度の簡単な質問に回答することで、運用者のリスク許容度を自動で判定し最適なポートフォリをを提案します。運用中はこのリスク許容度に応じて自動的にポートフォリが最適化されます。
初期投資額は10万円からで、毎月1万円以上1,000円単位で積立が可能となっています。また、運用手数料も預かり資産額3,000万円以下は年率1%(税込1.1%)、3,000万円を超える部分は年率0.5%(税込0.55%)となっています。また、運用額と運用期間に応じて運用手数料を最大0.90%(税込0.99%)まで割り引く長期割も実施しています。
ウェルスナビでは、株式や債券、金、不動産といった複数の資産に対して投資を行い、これらに投資している複数の個別銘柄をまとめて市場で売買される上場投資信託(ETF)を活用して運用されています。現在では7銘柄で運用されています。運用銘柄についての詳細は以下の記事で詳しくまとめていますので合わせてご覧下さい。
米国債(AGG)と米国物価連動債(TIP)は毎月分配金が支払われる
近年では毎月分配型の投資信託が減っていますが、ウェルスナビは毎月分配金を受け取ることができます。そのため、市場の値動きだけではなく、安定的な固定収入が得られることから、市場の変動リスクを抑えることもできます。
銘柄 | 年間支払い回数 | 分配金支払い基準日 |
米国株(VIT) | 4回 | 3月、6月、9月、12月 |
先進国株(VEA) | 4回 | 3月、6月、9月、12月 |
新興国株(VWO) | 4回 | 3月、6月、9月、12月 |
米国債(AGG) | 12回 | 毎月 |
米国物価連動債(TIP) | 12回 | 毎月 |
不動産(IYR) | 4回 | 3月、6月、9月、12月 |
金(GLD) | なし | なし |
ウェルスナビのポートフォリをに組み込まれている、ブラックロック社が運用する米国債券に投資する「iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF(AGG)」と、「iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF(TIP)」は毎月分配金が支払われます。
また、残りの米国株に投資するバンガード社の「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF(VIT)」と先進国株に投資する「バンガード・FTSE先進国市場ETF(VEA)」、新興国株に投資する「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」、米国不動産に投資するブラックロック社の「iシェアーズ 米国不動産 ETF(IYR)」は4ヶ月毎に分配金が支払われ、決算日としては3月、6月、9月、12月となります。
一方で、金に投資する「iシェアーズ 米国不動産 ETF(GLD)」は、金そのものでり投資先から収益を得られるものではありませんので分配金はありません。したがって、投資した先から得られた収益を投資家に分配するものになりますので、ご自身などが投資した投資資金を切り崩して分配されるものではありません。
実際に受け取れる分配金の金額はいくらか?
実際に受け取れる分配金の金額はいくらになるのか、2018年における1年間の受け取り実績を見てみます。いずれも1口あたりの分配金の金額を記載しています。
分配月 | 米国債(AGG)分配金額 | 米国物価連動債(TIP)分配金額 |
1月 | 0.242 | 0.021 |
2月 | 0.235 | – |
3月 | 0.243 | 0.292 |
4月 | 0.24 | 0.499 |
5月 | 0.249 | 0.336 |
6月 | 0.229 | 0.431 |
7月 | 0.251 | 0.468 |
8月 | 0.232 | 0.386 |
9月 | 0.252 | 0.101 |
10月 | 0.256 | 0.091 |
11月 | 0.503 | 0.155 |
12月 | 0.21 | 0.184 |
米国債(AGG)と米国物価連動債(TIP)は月末に決算が行われたあとに分配金が支払われますが、毎月概ね1口あたり0.2ドルから0.3ドルが支払われています。年間に換算するとAGGは3.142ドル、TIPは2.964ドルとなります。
米国債(AGG)は現在108.39ドルで推移しており、分配金利回りは2.71%となっています。米国物価連動債(TIP)は1口あたり112.62で推移しており、分配金利回りは2.61%となっています。それぞれに100万円を投資した場合、毎月3,000円程度の分配金が受け取れることになります。
分配月 | 米国株(VIT) | 先進国株(VEA) | 新興国株(VWO) | 不動産(IYR) |
3月 | 0.566 | 0.384 | 0.089 | 0.618 |
6月 | 0.603 | 0.158 | 0.275 | 0.775 |
9月 | 0.714 | 0.54 | 0.475 | 0.782 |
12月 | 0.721 | 0.162 | 0.259 | 0.472 |
残りの米国株(VIT)と先進国株(VEA)、新興国株(VWO)、不動産(IYR)については3ヶ月毎になりますが、分配金額としては年間トータルで2ドル前後となっています。債券に投資するETFに比べると配当金額とその利回りはやや低めとなります。分配金を重視している場合は、ウェルスナビにてリスク許容度を低めにして債券を中心とした運用を行うと良いでしょう。
ウェルスナビで受け取った分配金は原則再投資される
ウェルスナビで、分配金を受け取った場合、ご自身で出金を行わない限り、原則として再投資されます。そのため、価格変動のリスクを抑えた上で、確実に運用額を増やしていきたいと考えている方に最適であると言えます。
分配金の受け取り金額については、当初の運用額と支払い時点の保有口数によって変わってきますので注意が必要です。毎月数千円単位で受け取りたい場合は100万円以上の資金が必要となりそうです。
ウェルスナビの口座開設および詳細は以下のリンクよりご覧いただけます。