東証REIT指数に連動する上場投資信託(ETF)の信託報酬と分配金利回りを徹底比較

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分配金利回りが高く、安定的に固定収入を確保したいと考えている方に最適な投資商品として東証REIT指数に連動する上場投資信託(ETF)があります。今回は東証REIT指数連動型上場投資信託(ETF)の信託報酬と分配金利回りを比較してみました。

東証REIT指数とは?

東証REIT指数の株価推移

不動産に投資する場合、必ずしも実物の不動産を購入する必要はありません。不動産投資信託(REIT)を購入することで、間接的に不動産に投資できます。

REITは、投資家から資金を集めて運用会社が物件を購入し、その収益を投資家の間で分配する仕組みです。通常の株式投資の配当金と異なり、収益の9割が投資家に分配されるため、安定的に高い利回りを受益することが可能です。また、株式投資と同様に証券取引所に上場していますので、気軽に売買できるのも特徴です。

不動産に投資する方法として必ずしも実物の不動産を購入する必要はありません。不動産投資信託(REIT)と呼ばれる有価証券を購入することで間接的に不...

国内に上場しているREITは複数ありますが、東京証券取引所に上場しているREITを指数化したものとして「東証REIT指数」があります。この指数に連動する上場投資信託(ETF)を活用することで、個別にREITを選ばなくても、東証に上場しているREIT全体に投資することができ、間接的に不動産へ投資ができます。

https://kabutoshimichi.com/2018/01/05/etf/



東証REIT指数に連動するETFは7銘柄

証券コード 銘柄 運用会社
1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 野村アセットマネジメント
1345 上場インデックスファンドJリート隔月分配 日興アセットマネジメント
1595 NZAM上場投信東証REIT指数 農林中金全共連アセットマネジメント
1597 MAXISJリート上場投信 三菱UFJ国際投信
1398 SMAM東証REIT指数上場投信 三井住友アセットマネジメント
1476 iシェアーズJリートETF ブラックロック・ジャパン
1488 ダイワ上場投信東証REIT指数 大和証券投資委託

2019年1月時点において東証REIT指数に連動するETFは7銘柄上場しています。基本的な値動きは東証REIT指数に連動して推移するため、どの銘柄においても概ね同様の動きをしますが、運用会社によって運用管理手数料である信託報酬や分配金利回りも多少異なります。

また、証券取引所を通じて取引を行うことになりますので、必ず証券会社の口座が必要になります。証券会社ごとに売買手数料の支払いが必要になる場合もありますので注意が必要です。

後述していますが、SBI証券楽天証券マネックス証券松井証券など少額投資非課税制度(NISA)を利用すると売買手数料が無料になりますので、NISA口座で長期的な運用を行うのが良いでしょう。

売買単位を比較

証券コード 銘柄 売買単位
1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 10口
1345 上場インデックスファンドJリート隔月分配 100口
1595 NZAM上場投信東証REIT指数 10口
1597 MAXISJリート上場投信 10口
1398 SMAM東証REIT指数上場投信 10口
1476 iシェアーズJリートETF 1口
1488 ダイワ上場投信東証REIT指数 10口

売買単位はETFとなりますので、最低1口から最大でも100口となっており、少額から投資することができます。上場インデックスファンドJリート隔月分配(1345)は100口単位ですが、iシェアーズJリートETFは1口から売買できます。その他のETFは10口単位で売買できます。


信託報酬を比較

証券コード 銘柄 信託報酬
1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 0.155%
1345 上場インデックスファンドJリート隔月分配 0.330%
1595 NZAM上場投信東証REIT指数 0.273%
1597 MAXISJリート上場投信 0.275%
1398 SMAM東証REIT指数上場投信 0.242%
1476 iシェアーズJリートETF 0.160%
1488 ダイワ上場投信東証REIT指数 0.171%

投資を行う上で最も重要となる運用管理手数料である信託報酬は0.3%から0.1%台と運用会社によって幅は広くなっています。信託報酬の安さを考慮すると、NEXT FUNDS東証REIT指数連動型上場投信が0.155%と一番安く運用が可能となりそうです。



分配金利回り

証券コード 銘柄 分配金利回り
1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 3.94%
1345 上場インデックスファンドJリート隔月分配 3.95%
1595 NZAM上場投信東証REIT指数 3.89%
1597 MAXISJリート上場投信 3.92%
1398 SMAM東証REIT指数上場投信 3.89%
1476 iシェアーズJリートETF 4.03%
1488 ダイワ上場投信東証REIT指数 4.03%

分配金利回りですが、こちらは2020年12月時点で、4%程度の分配金利回りが得られます。REITは株式投資とは異なり、収益の9割を投資家に還元しますので、高い利回りを確保することが可能です。

東証REIT指数に連動しており、各ETFの組入銘柄は同様のため、配当利回りについては大きな差はありません。

証券コード 銘柄 基準日
1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 2月、5月、8月、11月10日
1345 上場インデックスファンドJリート隔月分配 1月、3月、5月、7月、9月、11月8日
1595 NZAM上場投信東証REIT指数 1月、4月、7月、10月15日
1597 MAXISJリート上場投信 3月、6月、9月、12月8日
1398 SMAM東証REIT指数上場投信 3月、6月、9月、12月8日
1476 iシェアーズJリートETF 2月、5月、8月、11月9日
1488 ダイワ上場投信東証REIT指数 3月、6月、9月、12月4日

分配金の年間支払回数として、株式投資の配当金は年2回が多いですが、ETFの場合は、年間4回から6回分配金が支払われますので、定期的な安定収入を確保できるのもメリットとなります。

ネット証券では東証REIT指数型ETFが無料で売買可能

今回紹介した東証REIT指数に連動するETFは、個別株の取引同様に証券取引所で売買を行いますので、証券会社が定める売買手数料が発生します。ただし、ネット証券を中心にET特定のETFの売買手数料を無料で売買が可能となっています。また、SBI証券楽天証券マネックス証券では、少額投資非課税制度(NISA)を活用することでも売買手数料を無料にできます。

SBI証券 楽天証券 マネックス証券 SBIネオトレード証券 松井証券
ETF銘柄数 国内上場全銘柄(221銘柄) 国内上場全銘柄(221銘柄) 国内上場全銘柄(221銘柄) 国内上場全銘柄(221銘柄) 国内上場全銘柄(221銘柄)
売買手数料(※) 50~487円 50~487円 100~1500円 50~800円 0~1000円
無料対象ETF NEXT FUNDSなど113銘柄 MAXISシリーズETFなど118銘柄 iシェアーズETF11銘柄 無し 無し

(※)約定代金100万円までの税抜手数料

楽天証券では、三菱UFJ国際投信が運用するMAXISシリーズのETFを中心に118銘柄の売買手数料を無料としています。今回紹介した東証REIT指数連動型投信では、MAXISJリート上場投信が無料の対象です。

また、SBI証券ではNEXT FUNDSを中心に113銘柄が無料で取引できます。今回紹介した、NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信やMAXISJリート上場投信が無料対象となります。無料ETFについての詳細は証券会社各社の公式ホームページをご覧ください。

SBI証券公式サイト
楽天証券公式サイト
マネックス証券公式サイト

証券会社毎の詳細な売買手数料は以下の記事で紹介していますので、合わせてご覧ください。

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