投資で資産を増やすことは一見簡単そうに聞こえますが、多くの場合、投資を始めても資産を増やせない人も多いのも事実です。ただ、資産を増やせない人には行動パターンが共通していていることがあげられます。
今回は、人はなぜ投資で資産を増やせないのかその要因を考えてみたいと思います。
投資で儲かってもその金額を消費もしくは浪費してしまう
投資で資産を増やせない理由の一つとして、多いパターンとしては投資で儲かっても、その儲かったお金を消費もしくは浪費してしまうことにあります。
人間は生きている限り数多くの欲望があり、「儲かったらよりよい車を買いたい」といったことを考えてしまい、せっかく儲かっても目先の欲望に負けてしまい、お金を使ってしまう傾向があります。
もちろん、投資の目的は人それぞれではありますので、何かを買う目的で運用するのは問題ありませんが、資産運用でお金を増やしたいと考えて投資をするのであれば、儲かったお金は次の投資に活用することが重要であると言えます。
良く例え話で聞かれることとしては、卵を生む鶏1匹飼っておりその卵を売って商売をしていたと考えた場合、卵を売って得た利益を、すべてご自身の消費に使うとそのお金はなくなってしまいます。
ただし、利益を蓄えてそのお金でもう一匹鶏を購入することで、卵を生む鶏は2匹に増えます。そうすることで単純に考えるとこれまで売っていた卵の量も2倍に増えることとなり、収益も倍に増えることとなります。このようにして資産を増やすことができます。
評価額が下落している側面で売ってしまう
投資を行う上で、目先の評価額に惑わされてしまい冷静な判断ができずに不適切なタイミングで売却してしまうといったことも資産を増やせない要因の一つであると言えます。
行動ファイナンス理論によれば、人はお金のことでは冷静な判断ができなくなり、何かしらの理由で評価額が下がってしまうと、これ以上下がってしまうのではないかと考えてしまい売却してしまったことで、次の上昇タイミングにおける恩恵が受けられず、損失確定で資産を減らしてしまうパターンです。
そのため、投資先については事前にしっかりと情報収集した上で、収益が継続して稼げるのかをしっかり把握し、多少評価額が下がっても、ご自身の投資にはしっかりと自身を持つことが重要です。
評価損が拡大している側面で塩漬けにしてしまう
もう一つのパターンとしては、評価損が拡大している側面で、損失を認めたくないがために、塩漬けにしてしまうパターンです。
先程は、評価損が出た状態において、先程のパターンはあくまでも投資先の経営状況などが良好で、あくまでも市場全体の動向で下落し評価損が出ていることですが、企業の経営状況の悪化や不祥事などで株価が下落した場合は話は別となります。
企業に起因する要因で株価が下落し続けている場合は、塩漬けにしても大きく上昇して利益が得られる可能性は、筆者の経験上低いと考えています。(配当で評価損を補える可能性もあるが、配当の支払いが止まる可能性も高い)そのため、企業要因で株価が下落して評価損がてた状態であれば、早急に損切りを行い撤退することで、次の投資で挽回すべきであると考えています。
損失が出た状態で売ることが多い
投資をしたものの、損切りの頻度が多く、結果的に資金を減らしているパターンも資産を増やせない要因です。
損切りが多い方は、目先の株価の値動きだけで取引を行っている、投資先の企業の経営状況や事業内容についてよく理解していないという方が多いです。
筆者も株式やFXの短期的なトレードを行うこともありますが、短期的な相場の値動きを予想するのは相当難しいと言えます。そのため、短期的な収益を目的とした取引の場合、予想を反してしまうと損切りせざる得ず、それが積み重なると結果として資金を減らし、何のために取引を行ったのかよくわからなくなってしまいます。
そのため、中長期運用と短期取引は組み合わせおき、長期投資では投資先の事業内容や経営状況をしっかりと把握し長期的に収益があげられる企業を選定することが重要で、長期投資で利益を大きく増やすイメージで行うと良いと考えています。