株式投資と聞くを予めまとまった資金が必要ですが、必ずしも高額な資金が必要とされているわけではなく、投資銘柄によっては少額でも投資が始めることができます。今回ははじめて株式投資を行う方に最適な投資額はいくらなのかを解説します。
2018年10月1日より売買単位が100株単位に統一

日本の証券取引所で株式を売買する際、あらかじめ決められた売買単位で取引を行う必要がありました。この一つの売買単位を1単元と呼びますが、この1単元あたりの株式数は1000株もしくは100株単位となっていました。
日本企業は昔は1000株単位が多く、株式を売買するのに多くの資金が必要になっていたことから株式投資は多くの資金が必要であるというイメージが根強い要因となっていますが、2018年10月1日より売買単位は100株に統一され、多くの資金がなくても株式投資を始められるようになりました。
https://kabutoshimichi.com/2018/07/09/tangen/
例えば、1株あたりの株価が2000円であった場合、100株購入すると20万円が必要になります。一方で、これが1000株単位であれば最低でも200万円が必要となります。
今回100株に統一することで、投資家にとってわかりやすくなるほか、個人投資家にとっても取引がしやすくなると言えます。政府も個人の資産形成を後押しする目的として少額投資非課税制度(NISA)といった制度を整備していますが、株式を売買する環境もそれらのニーズに合わせて変わっていく必要があると言えます。
株式投資は銘柄にもよるが5万円以下でも始められる

本題の株式投資はいったいいくらから始められるのかについてですが、これは銘柄によって異なります。銘柄によって1株あたりの株価は異なっていますが、銘柄によっては5万円以下で購入できる銘柄もありますので、必ずしも多くの資金を用意する必要もなく、少額からでも初心者が株式投資をはじめることはできると言えます。
例えば、大型書店の丸善の持株会社「丸善CHIホールディングス(3159)」は2018年10月1日時点の終値は1株あたり378円となっています。100株購入すると37,800円から購入できます。(銘柄を推奨しているわけではない)
株式の購入金額についてはSBI証券や楽天証券
、マネックス証券といったネット証券を活用することですぐに調べることができます。
理想は100万円程度で始めると良い

株式投資は5万円以下からも始められますが、ある程度株式投資で利回りを求めるのであれば、はじめに100万円程度の資金を貯めておき、この100万円を原資にはじめると良いと言えます。
次章でも解説していますが、投資資金が100万円あれば複数の銘柄に分散して投資することもできます。1つの銘柄に資金をつぎ込んだ場合、株価の値動きが1つの銘柄に依存してしまうことになります。そのため、万が一、大きく値下がりした場合のショックが大きくなります。ただ、複数の銘柄に分散していればそのショックを軽減することが可能です。
100万円を5銘柄程度に分散し1銘柄につき20万円程度で運用
株式投資を始める場合は、100万円程度の資金を貯めた上ではじめることが良いと考えていますが、前章でも述べたとおり、この100万円を一つの銘柄に投じるのではなく、複数の銘柄に分散して投資することをおすすめします。
株は、銘柄にもよりますが先程の5万円で買えるケースは少ないですが、1銘柄あたり概ね20万円から30万円程度で購入できます。1銘柄あたりの投資金額もある程度ありますので、適度に利回りも期待しつつリスクも分散しやすいと言えます。
100万円あれば、20万円を5銘柄に分散して投資することが可能です。さらに、時期を分散して購入することもできます。株式投資をはじめて行った場合、適切なタイミングの判断が難しいため、ほぼ9割株価が下がり大なり小なり評価損が発生すると考えて良いでしょう。そのため、購入タイミングを分散することで、極端な値下がりリスクの軽減や平均的な投資額を保つ効果が期待できると言えます。
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