ウェルスナビやTHEOの他、楽ラップの3つのサービスがロボアドの主要サービスとなっています。今回は、ロボアドでの運用を検討中の方にTHEOと楽ラップの2つのサービスを比較して紹介します。
ロボットアドバイザー(ロボアド)とは?
ロボットアドバイザーとは、冒頭でも簡単にご説明しましたが、ロボットによるロボットを活用して自動で投資の運用を行うサービスです。
口座開設時に簡単な質問に回答するだけで、運用者のリスク許容度を洗い出し最適なポートフォリを提案する他、そのリスク許容度に応じて、運用中もポートフォリオを自動で最適化してくれます。
これまでの投資での運用は、専門的な知識とある程度の時間が必要になりますが、知識と時間が限られている方でも、ロボットに運用を任せることで資産形成をサポートします。
国内では、ウェルスナビ株式会社が提供しているウェルスナビと今回紹介する、お金のデザインのTHEO、楽天証券の楽ラップがあります。
ウェルスナビについては以下の記事で概要を解説していますので合わせてご覧ください。
また、ウェルスナビとTHEO(テオ)、楽ラップの比較についても以下の記事をご参照いただければ幸いです。
THEO(テオ)と楽ラップの比較一覧
THEO | 楽ラップ | |
初期投資額 | 10万円 | 10万円 |
積立投資 | 1万円以上、1000円単位 | 1万円以上、1円単位 |
手数料(年率) | 0.65%~1%(税込0.715%~1.1%) | 1%前後(税込) |
質問数 | 5問 | 16問 |
投資対象 | 先進国株・新興国株・先進国国債・投資適格債券・ハイイールド債・バンクローン・コモディティ・不動産 | 国内株式・先進国株式・新興国株式・国内債券・先進国債券・新興国債券・不動産 |
銘柄数 | ETF30~40銘柄 | 投資信託15銘柄 |
分配金 | 再投資 | 再投資 |
入金方法 | 銀行振込・クイック入金 | 銀行振込・リアルタイム入金・ブリッジ入金(楽天銀行) |
リバランスタイミング | 毎月もしくは入出金が行われた時 | 四半期に一度 |
運用パターン | 231パターンから投資者の目的に合わせて運用 | 5通りのリスク許容度に基づいて運用 |
本人確認書類 | ・マイナンバーカード ・運転免許証 |
・マイナンバーカード ・運転免許証 |
自動税金最適化 | 非対応 | 非対応 |
出金可能額 | 10万円未満出金不可 | 全額出金可能 |
出金までの期間 | 最短4営業日 | 原則10日以内 |
※2020年4月時点での情報を元に筆者作成
THEO(テオ)
https://theo.blue/
THEOは、お金のデザインが運営しているロボアドサービスで、初期投資額は10万円から始められます。さらに、運用後も1万円以上1,000円単位で積み立てができます。
これまで紹介してきたウェルスナビや今回比較対象の楽ラップに比べると、組み入れているETFの銘柄数が多いことに加え、運用目的別に231通りと、多くの運用パターンを用意しているのも特徴となっています。ただ、銘柄数が多い分銘柄の入れ替えが毎月と回数が多く、必要以上に課税されるなどコストが発生しやすい部分には注意が必要です。
長期投資だけではなく、目先の目的と短中期資金を運用したい方にも最適なサービスであると言えそうです。
楽ラップ
https://wrap.rakuten-sec.co.jp/
楽ラップは楽天証券が独自で開発したロボアドサービスです。初期投資額は10万円から始めることができます。運用後も毎月1万円以上1円単位で積み立てが可能です。
組み入れている投資信託の銘柄数は15銘柄で、運用開始時に16問の質問に回答してリスク許容度を洗い出します。ウェルスナビとTHEO(テオ)に比べると質問数が多いですが、日常の消費生活における行動様式などから細かくリスク許容度を洗い出しており、運用者一人ひとりに見合ったリスク許容度が正確に判定され、運用できるのが大きな特徴となります。
手数料形態としては固定報酬型と成功報酬併用型の2つを用意しています。若干手数料形態は分かりづらい部分がありますが、総合的に見ると年率1%前後で運用可能となっています。楽天証券によると運用益が2%を超える場合は固定報酬型の方がコストが抑えられるとしています。
楽ラップのご利用は楽天証券の口座開設が必要です。口座開設については以下の公式サイトより無料で行えます。