ウェルスナビはどの様な資産と銘柄で運用しているのか?運用の中身を徹底解析

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ウェルスナビは、ロボットを使って自動で運用できるサービスとして投資初心者をはじめ注目が高まっています。ただし、ウェルスナビでの運用を検討しているが、この運用の中身はどうなっているのか気になる方も多いかと思います。今回はウェルスナビが運用している資産と銘柄の中身を解析しましたので紹介します。

ウェルスナビは5段階のリスク許容度に合わせた自動運用が可能

ウェルスナビは、ロボットを使って自動で投資の運用ができるサービスです。これまでの運用は、日々の値動きや相場環境の中で、ご自身でポートフォリオの中身を見直していく必要がありましたが、ウェルスナビではこれらの作業をすべて自動で行ってくれるため、投資経験がまったくない方や少ない方でも気軽に運用に取り組むことができます。

予め、用意された6問の質問に回答するだけで、リスク許容度を判定し、判定したリスク許容度に応じて運用ポートフォリオを提案します。

初期投資額は2018年8月時点では10万円ですが、その後も毎月1万円以上1,000円単位で積立投資が可能です。また、運用に関わるコストも運用残高3000万円以下は年率1%(税込1.1%)、3000万円超は年率0.5%(税込0.55%)と低水準なコスト形態となっていることに加え、自動税金最適化(DeTAX)機能により、状況に応じて税金の繰り延べが可能となりますので税に係るコストを削減することも可能です。

ウェルスナビでは、2018年8月現在7つの上場投資信託(ETF)を使って運用していることから、低コストでの運用が実現できる秘訣となっています。

資産クラス ティッカー 名称 運用会社
米国株 VTI バンガード・トータル・ストック・マーケットETF バンガード
先進国株 VEA バンガード・FTSE先進国市場ETF バンガード
新興国株 VWO バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF バンガード
米国債券 AGG iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF ブラックロック
米国物価連動債 TIP iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF ブラックロック
GLD SPDRゴールド・シェアETF ステート・ストリート
不動産 IYR iシェアーズ 米国不動産 ETF ブラックロック

 

ウェルスナビのサービス概要と運用実績については以下の記事で詳しくまとめていますので合わせてご覧いただければ幸いです。

投資に興味はあるが難しくて一歩を踏み出せない方に最適な投資サービスとして、ロボットが自動で投資をしてくれるサービス「ロボアド」に注目が集まってい...

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米国株に投資する「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」(VTI)

ウェルスナビに組み入れられている銘柄の一つとして、米国株式市場全体「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」に投資する「バンガード・トータル・ストック・マーケットETF」です。成長性が高い銘柄と割安な銘柄である大型株、中型株、小型株へ幅広く運用ができます。

ETFの設定日は2001年5月24日で、設定以来基準価格が7.01%、過去5年間では13.02%、過去3年間では13.87%のリターンを確保しています。

構成されている株式の銘柄数は2018年3月31日時点で3637銘柄で、保有上位としてAppleが2.8%、Microsoftが2.6%、Googleの持株会社であるAlphabetが2.3%となっています。

当ETFの詳細については、バンガード社が公開しているファクトシートをご覧ください。

米国を除く日本、欧州など先進国株式に投資する「バンガード・FTSE先進国市場ETF(VEA)」

バンガード・FTSE先進国市場ETF(VEA)米国を除く、日本、欧州などの株式市場に投資するETFです。英国のファイナンシャル・タイムズが設定した「FTSE先進国オールキャップインデックス」に連動し日本や欧州、カナダ、オーストラリア、韓国、香港など先進国市場の株式が幅広く組み入れられています。

ETFの設定日は2007年7月20日で、設定以来基準価格が1.90%、過去5年間では7.11%、過去3年間では6.60%のリターンを確保しています。

構成されている株式の銘柄数は2018年3月31日時点で3905銘柄で、保有上位3位までを紹介すると、石油のロイヤル・ダッチ・シェルが1.3%、韓国の電気電子機器メーカーサムスン電子が1.3%、食品のネスレが1.2%となっています。

当ETFの詳細については、バンガード社が公開している以下のファクトシートをご覧ください。

新興国株式に投資する「バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)」

バンガード・FTSE・エマージング・マーケッツETF(VWO)は、バンガード社が運用する新興国株式全体に投資するETFです。ファイナンシャル・タイムズ社が算出している「FTSEエマージング・マーケッツ・オールキャップ(含む中国A株)・インデックス」に連動します。

投資対象国としては中国や台湾、インド、ブラジル、南アフリカ、ロシア、東南アジア諸国など今後の成長性が期待できる新興国全体に投資します。

ETFの設定日は2005年3月4日で、設定以来基準価格が7.40%、過去5年間では4.47%、過去3年間では7.51%のリターンを確保しています。

構成されている株式の銘柄数は2018年3月31日時点で4712銘柄で、保有上位3位までを紹介すると、中国ネット大手ののテンセントが5.1%、台湾半導体EMCのTSMCが3.6%、中国アリババグループが2.5%となっています。

当ETFの詳細については、バンガード社が公開している以下のファクトシートをご覧ください。

米国債券に投資する「iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF (AGG)」

iシェアーズ・コア 米国総合債券市場 ETF (AGG)は、米国の運用会社ブラックロック社が提供する米国債券に投資するETFで、格付がBBB以上が付与された投資適格債券で運用されます。連動する指数は米ブルームバーグ社が算出している「ブルームバーグ・バークレイズ米国総合 インデックス」に連動します。

ETFの設定日は2003年9月22日で、設定以来基準価格が3.77%、過去5年間では2.23%、過去3年間では1.63%のリターンを確保しています。

構成されている債券の銘柄数は2018年8月15日時点で6861銘柄で、残存年数は平均で8.12年となっています。組み入れ債券の格付は、AAAが72%、BBBが13.5%、Aが10.7%、AAが2.9%となっています。

ETFの詳細については、ブラックロック社のウェブサイトをご覧いただければ幸いです。

米国物価連動債に投資する「iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF(TIP)」

iシェアーズ 米国物価連動国債 ETF(TIP)は、ブラックロック社が提供する米国物価連動国債に連動するETFです。連動する指数は、ブルームバーグ・バークレイズ米国TIPS インデックス(シリーズL) で、米国のインフレ連動国債で構成されています。

ETFの設定日は2003年12月4日で、設定以来基準価格が3.90%、過去5年間では1.56%、過去3年間では1.81%のリターンを確保しています。

こちらは物価連動国債になりますので、財務省が発行している証券のみに投資を行います。信用格付けはAAAで、債券の平均残存年数は8.34年となっています。

ETFの詳細については、ブラックロック社のウェブサイトをご覧いただければ幸いです。

金に投資する「SPDRゴールド・シェアETF(GLD)」

SPDRゴールド・シェアETF(GLD)は、米国の運用会社ステート・ストリートが運用する金の価格に連動するETFです。ロンドンのLBMA金価格の値動きに連動します。

金の価格は、株式市場が急落したときなどリスク回避として買われることが多く、株式とは相反して値動きすることが一般的となっており、ウェルスナビでは株式市場の低迷時にリスクをできるだけ抑える目的で組み入れが行われています。

ETFの設定日は、2004年11月18日で、設定以来基準価格が7.27%、過去5年間では-1.86%、過去3年間では3.17%のリターンを得ています。

ETFの詳細については、ステート・ストリート社のホームページをご覧いただければ幸いです。

米国の不動産市場に投資する「iシェアーズ 米国不動産 ETF (IYR)」

iシェアーズ 米国不動産 ETF (IYR)は、ブラックロック社が運用する米国の不動産市場に投資するETFです。米国不動産市場全体の値動きを示す指数である「ダウ・ジョーンズ米国不動産指数」の値動きに連動して運用が行われます。

ETF設定日は、2000年6月12日で、設定以来基準価格が9.66%、過去5年間では8.09%、過去3年間では8.37%のリターンを得ています。

全部で129銘柄の不動産投資信託(REIT)を組み入れています。組み入れられているREIT上位3位を紹介すると、専門不動産投資信託が30.7%、店舗用不動産投資信託が14.5%、住宅用不動産投資信託が12.5%となっており、幅広い不動産を対象に投資が行われています。

ETFの詳細については、ブラックロック社のウェブサイトをご覧いただければ幸いです。

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