投資を始める上で証券会社への口座開設が必要です。今回は、証券会社の口座開設をご検討されている方に、楽天グループの楽天証券の概要と特徴を解説します。
楽天グループのインターネット証券会社
楽天証券は、インターネットによる通販サイトを運営している楽天系列の証券会社です。
近年では銀行預金の低金利状況が続いていることや将来の年金不安などから、投資の重要性が叫ばれているなか、株式投資や投資信託を活用した運用の受容性が高まっています。
運用を開始するには、始めに証券会社に口座開設が必要となります。証券会社は取引手数料が個別に設定されており、投資目的に応じて手頃な手数料で利用できる証券会社を選ぶことが重要になります。
楽天証券が支持されている理由としては、低コストな取引が可能であることや投資信託の取り扱いが豊富な点、少額投資非課税制度(NISA)において国内株式の売買手数料が無料で利用できることに加え、楽天グループの強みを生かして楽天ポイントが貯まる点にあります。
取引手数料が安く低コストな運用が可能
証券会社 | ~5万円 | ~10万円 | ~20万円 | ~30万円 | ~50万円 | ~100万円 |
楽天証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 275円 | 535円 |
SBI証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 275円 | 535円 |
SBIネオトレード証券 | 50円 | 88円 | 100円 | 198円 | 198円 | 374円 |
マネックス証券 | 55円 | 99円 | 115円 | 275円 | 275円 | 535円 |
松井証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,000円 |
証券会社各社の現物取引手数料(消費税10%込)(2022年11月現在各社ホームページより引用)
楽天証券は、インターネットを中心に展開している証券会社となりますので、実店舗を構える証券会社と比べてコストを抑えた運営が可能です。
そのため、国内株式(現物)の取引手数料も約定代金が5万円未満であれば、たったの55円(税込)から利用できます。また、信用取引の場合でも約定代金が10万円までであれば99円(税込)で利用できます。
証券会社 | ~5万円 | ~10万円 | ~20万円 | ~30万円 | ~50万円 | ~100万円 |
楽天証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
SBI証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
SBIネオトレード証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
マネックス証券 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 |
松井証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,000円 |
証券会社各社の現物いちにち定額コース手数料(消費税10%込)(2022年11月現在各社ホームページより引用)
デイトレードを検討している方にも嬉しいプランとして、「いちにち定額コース」を用意しており、1日あたりの約定代金が100万円未満であれば取引手数料0円で利用できます。
証券会社 | ~5万円 | ~10万円 | ~20万円 | ~30万円 | ~50万円 | ~100万円 |
楽天証券 | 99円 | 99円 | 148円 | 198円 | 198円 | 385円 |
SBI証券 | 99円 | 99円 | 148円 | 198円 | 198円 | 385円 |
SBIネオトレード証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
マネックス証券 | 99円 | 99円 | 148円 | 198円 | 198円 | 385円 |
松井証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,100円 |
証券会社各社の信用取引手数料(消費税10%込)(2022年11月現在各社ホームページより引用)
楽天証券の信用取引の手数料は、約定代金が10万円までであれば99円(税込)で利用できます。また、約定代金50万円までは198円となります。一方で、SBIネオトレード証券は信用取引であれば約定代金問わず0円、松井証券は50万円まで0円になりますので、信用取引を主に行う方はSBIネオトレード証券もしくは松井証券がおすすめとなりそうです。
証券会社 | ~5万円 | ~10万円 | ~20万円 | ~30万円 | ~50万円 | ~100万円 |
楽天証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
SBI証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
SBIネオトレード証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 |
マネックス証券 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 | 550円 |
松井証券 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 0円 | 1,100円 |
証券会社各社の信用いちにち定額コース手数料(消費税10%込)(2022年11月現在各社ホームページより引用)
信用取引を1日に何度も行いたい場合は、楽天証券では約定代金100万円までであれば無料で利用することができます。
手数料の詳細については、楽天証券の公式サイトをご覧ください。
楽天ポイントも貯まる!
楽天証券の大きな特徴としては、楽天証券の利用で楽天ポイントが貯められるのも魅力の一つです。普段、楽天市場などで買い物をしている場合は、付与されたポイントを1ポイント1円単位で利用できるので、お得に買い物ができます。
国内株式、海外株式(現物)であれば、取引手数料に対して1%ポイントバックされます。また、毎月積立型の投資信託の購入で、買付手数料が発生する投資信託であれば、買付手数料の全額がポイントバックされます。
さらに、楽天証券は貯まったポイントは楽天サービスで使うだけではなく、ポイントを原資に投資信託を購入することもできます。
ポイント投資については、以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧いただければ幸いです。
販売手数料が無料の投資信託の取り扱いが豊富
投資信託の取り扱いが豊富であるのもポイントです。投資信託は複数の資産もしくは銘柄を組み合わせてプロの運用会社が運用する投資商品で、1回の投資で複数の資産もしくは銘柄に分散して投資できる特徴があります。
投資信託は、あらかじめ運用会社が指定した金融機関のみでの取り扱いとなりますが、楽天証券では2018年8月時点で2620本、その内販売手数料がかからないノーロードファンドは1294本の取り扱いがあります。
また、投資信託では手元の投資資金が用意できなくても、毎月たったの100円から積立が可能です。投資をこれから始めていが手元資金が少ない方やリスクを抑えたい方でも気軽に投資を始められる環境が整っています。
ロボットアドバイザーによる運用が可能
https://wrap.rakuten-sec.co.jp/
楽天証券では、独自にロボットによる自動運用サービス「ロボットアドバイザー(ロボアド)」として「楽ラップ」を提供しています。
これまで、投資を行うには高度な専門的な知識が必要になるなど何かと敷居が高いイメージを持っている方も多かったですが、投資経験が無い方でも運用をロボットにお任せできるロボアドが注目を集めいています。同じくロボアドを提供しているウェルスナビでは、顧客から預かった資産総額は900億円に突破したことを明らかにしています。
楽天証券の楽ラップは、あらかじめ用意された16問の質問に回答することで顧客ごとのリスク許容度を洗い出し、それに見合った運用ポートフォリオを提案します。また、初期投資額は10万円から始めることが可能で、毎月1万円からの積立投資にも対応しています。
手数料も1%前後と、投資経験が無い方でも完全にお任せ運用できるのも魅力の一つです。楽ラップの詳細については以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧いただければ幸いです。
NISAでは国内株式の売買手数料が無料
楽天証券では少額投資非課税制度(NISA)を利用すると、国内株式の売買手数料が無料になるほか、海外株式の買付手数料が無料になるのも魅力の一つです。
NISAは、年間120万円の投資に対して、最長5年間投資で得た売却益と配当金が非課税となる税優遇制度です。通常であれば、投資で得た利益は20.315%の所得税と住民税が課税されますが、国内でも個人の資産形成を後押しする目的で英国の個人貯蓄口座(ISA)をモデルとして2014年1月から開始しました。
NISAでは、国内外の個別株やETF、ETNの他、投資信託の購入が可能です。楽天証券では、紹介したとおりノーロードの投資信託の取り扱いも豊富であるため、NISA口座と併用することで、税金に係るコストを抑えられる他、運用に係るコストを抑えながら確実な資産形成が可能となります。