将来的な資産運用を目的として株式投資に興味をお持ちの方は多いかと思います。株式投資を行う魅力として共通しているのは、「株価の値上がり」と「配当金の受領」、「株主優待」の主な3点があります。
株価の値上がり
株式投資の魅力として、多くの方が一番に思い浮かぶのは株価の値上がりによる値上がり益を受領することです。
株価は、需要と供給に応じて変動しており、対象の株価を購入する人が増えれば増えるほど株価が上昇します。逆に、株価を売る人が増えると株価は下落することになります。
これは、普段の生活でも同じで、スーパーマーケットで野菜や果物を購入する場合も、天候不良などで野菜や果物の収穫が減った場合は価格が上昇しますが、逆に、収穫が多く供給が増えると価格は下がります。株式は発行できる株式数が決められており、その範囲内において需要と供給を調整しています。
株価が上昇もしくは下落する要因としては様々ですが、一番大きい要因としては企業の業績があります。企業の業績が良いもしくは今後その見込がある場合は株価は上昇します。逆に、業績が悪化しているもしくはその懸念がある場合は株価は下落します。
株式投資は、企業の業績が今後良くなっていくと考えられる材料をいち早く入手しておき、株価が安い時に購入しておき、その後企業の業績が上がり株価が上がれば、その分は値上がり益として受領できます。
配当金の受領
続いて、株式投資の魅力として挙げられるのが配当金の受領です。
配当金とは、企業が稼いだ利益を株主に分配するものです。投資家は株式を取得した時点で企業に資金を提供する代わりに、受益権を受領します。
配当金は、企業が稼いだ利益の一部を分配することで株主還元を行います。ただし、全て稼いだ利益を分配すると、企業が今後成長投資に活用する資金がなくなりますので、一部は内部留保として手元に残しておきます。
配当金の金額は、企業によって異なり、多くの場合、年末の決算が終了して3ヶ月以内に開かれる株主総会で議決を取り、株主から賛同を得た上で配当金として支払います。
一方で、新興企業など今後、多くの成長投資が必要とされる企業については配当金を支払わない場合もあります。また、当然ではありますが、企業の業績が低迷し利益がなく赤字などが続いた場合も配当が支払われず「無配」となる場合もあります。
株主優待が受けられる
最後に、株式投資の魅力としては日本の企業で多く導入されている現金以外の株主還元策である株主優待があげられます。
株主優待は、企業が株主に対して当事業の理解を深めてもらうことや、長期にわたり株式を保有してもらうことを目的に導入している企業があります。主に、自社製品の割引券の他、自社商品の一部を提供することが一般的です。ただ、近年ではBtoB企業でも、個人株主の比率を高め、知名度向上に寄与する目的から、商品券やクオカードなどを提供する企業も増えています。
株主優待は日本独自の株主還元策で、海外の企業では株主還元策は配当金で報うことが一般的です。日本の企業でも全ての企業が株主優待を導入しているわけではありません。
株主優待を受けたい場合は、日経会社情報などを活用して株主優待の有無を調べた上で投資する銘柄を決めると良いでしょう。株主優待の情報はSBI証券や楽天証券、マネックス証券などネット証券を活用することで、最新の優待情報が得られます。