世界で人気が高いバンガードETFとは?人気の秘訣と特徴を解説

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上場投資信託(ETF)の中でも世界中の個人投資家から指示を集めている運用会社「バンガード」があります。米国の著名投資家ウォーレン・バフェット氏も推奨しています、投資のプロ認めるETFでありますが、その人気の秘訣とは何が特徴と合わせて解説します。

バンガードETFとは?

バンガードETFとは、米国の投資会社バンガードが運用している上場投資信託(ETF)です。投資情報サイトモーニングスターによると、2014年12月末時点において公募型のインデックスファンドシェアは世界で1位を獲得しています。運用総資産額は約5兆米ドル規模となっており、投資家数は世界に2,000万人以上です。

日本では、サクソバンク証券SBI証券楽天証券などネット証券の外国口座を通じて購入することができます。日本で購入できるバンガードETFは67本程度のETFが購入できます。

バンガードのETFは、主に米国を中心とした海外の証券取引所に上場しているETFとなりますので、取引する場合は、後述している証券会社で外国口座を開設する必要があります。また、取引の際には、あらかじめ日本円を米ドルなどの現地通貨に換えた上で購入することになります。

ETFの投資商品そのものについての詳細は、以下の記事で詳しく解説していますのでそちらをご覧ください。

https://kabutoshimichi.com/2018/01/05/etf/

低コストでの運用が可能

バンガードETFが世界中の投資家から人気を集めている理由としては、低コストでの運用が可能である点です。

ETFは、もともと指数に連動することから、銘柄の選定や調査といった作業が殆ど必要ありませんので、その分コストを抑えることができますが、バンガードETFの場合は、一般的なETFよりも更にコストを抑えているのが特徴です。ここで言うコストとは、一般的に運用会社に支払う運用代行費用に該当する「信託報酬」のことです。

同社のホームページによると、米国籍のETFの平均経費率(コスト)は、0.62%としていますが、バンガードETFの平均経費率は0.11%としており、一般的なETFと比べて約0.5%程のコストが抑えられることがわかります。

コストを単純に数値で見ると、わずかな差に見えますが、これを長期的に運用した場合、コストの差が大きくなってしまいます。そのため、効率的な運用を行うには低コストなETFを選定することが重要です。


バンガードに共同出資で間接的に株主になれる

バンガードETFが一般的なETFと比べて、コストを抑えられる仕組みとしては、共同出資によって間接的にバンガードの株主になれことにあります。

わかりやすいイメージで例えると、生協や共済に近いといえます。通常の株式会社は、顧客がサービスや商品を購入し、その収益を外部の投資家に配当で還元することになりますが、顧客と投資家が同一であり、顧客がそれぞれ共同で運営者に出資することで、外部の投資家に利益を分配する必要性がなくなります。


世界中の株式や債券に投資可能

バンガードETFは、様々なETFのラインナップから選べ、先進国や新興国など世界中の株式や債券に幅広く、低コストで世界に幅広く分散した投資ができるのが特徴です。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の株価推移

バンガードは、日本国内では67本のETFが購入可能ですが、その中でも国内の個人投資家の間で人気が高いETFとして「バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)」があります。SBI証券が2014年に発表した海外ETFのランキングでは1位を獲得しています。

同ETFは、英国の経済紙ファイナンシャル・タイムズが算出している「FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス」指数に連動したETFで、先進国と新興国をあわせて世界47カ国の大型、中型、小型株の約8,000銘柄に幅広く分散した投資できます。2018年5月時点で経費率は0.10%となっており、非常に低コストで運用が可能です。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)の詳細については、以下の目論見書をご覧ください。

バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)目論見書

バンガードETFの購入におすすめな証券会社

サクソバンク証券 SBI証券 楽天証券 マネックス証券
ETF銘柄数 米国:約1000銘柄
欧州:約1700銘柄
香港:約70銘柄
外国:約300銘柄 外国:約300銘柄 外国:約300銘柄
売買手数料 米国:0.025%
欧州:0.1%
中国:0.25%
米国:0.45%
中国:0.26%
韓国:0.9%
米国:0.45%
中国:0.26%
米国:0.45%
中国:0.26%
無料ETF 9銘柄 9銘柄 27銘柄

バンガードETFを購入するには、はじめに外国証券口座の開設が必要です。国内では、外国証券の取扱が少ない中、サクソバンク証券SBI証券楽天証券マネックス証券など外国株式を取り扱っているネット証券を活用することで国内からでも取引が可能です。

外国ETFの取扱数はサクソバンク証券が米国上場銘柄であれば1,000本と国内最多となります。また、SBI証券と楽天証券では「バンガード トータル ワールド ストックETF」といった一部のバンガードETFが無料で売買できます。

その他の外国市場における売買手数料は、サクソバンク証券がETFであれば、約定代金に対して0.025%で取引できます。SBI証券と楽天証券、マネックス証券は0.45%に設定されています。

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