株式投資は、投資としての知名度は高いですがなんとなく「怖い」というイメージが先行しています。ただ、株式投資はリスクを理解した上でそれらを制御することで、大きな利回りが得られる投資でもあります。今回は、株式投資のリスクとその制御方法を紹介します。
価格変動リスク
株式投資のリスクの中で代表的なものが「価格変動リスク」です。
株式投資が「怖い」とイメージされる要因としては、この価格変動リスクがありますが、株を購入したときより株価が下回ってしまえば、評価額がマイナスとなってしまいます。
株価は証券取引所を通じて売買されていますが、その需要と供給に応じて株価は変動しています。そのため、取引時間帯であれば常に株価は上下を繰り返しています。
ただし、対象の企業の業績が良いことや株主還元に積極的であれば、多くの株価が買われる要因になりますので、必然的に株価は上昇します。そのため、株価で大きく利益を得るには、誰よりも先に、将来的に大きな利益を出しそうな企業を見つけることが重要となります。
信用リスク
次に、株式投資のリスクとして「信用リスク」があります。
信用リスクとは、株式を発行した企業が経営悪化により倒産する、何かしらの不祥事、巨額損失考えられる事故が起きた場合、株価が大幅に下落もしくは無価値になるリスクです。
企業が倒産した場合は、保有していた対象の企業の株価は無価値になりますので、ほぼ全てのお金を失ってしまうことも考えられます。近年では、東京電力の原子力発電所の事故や東芝の不正会計など記憶に新しい出来事です。
そのため、株式を購入する場合は、対象の企業の財務状況をしっかりと確認し、最低でも過去5年間の業績と総資産から借入額を差し引いた比率である「自己資本比率」をしっかりと確認することが重要です。
流動性リスク
株式は需要と供給に基づいて売買されていますが、中にはあまり知名度がなく売買に乏しい銘柄も存在します。その場合、ご自身が購入したい値段で株式が購入できない場合や、売りたいときに換金できない「流動性リスク」があります。
株式を購入する場合、以下の記事で解説していますが、成行注文と指値注文、逆指値注文の3つの注文方法が活用できますが、流動性が低い銘柄については、どうしても購入したい場合は成行注文が手っ取り早い方法になりますが、思った以上に高い値段で約定してしまう、もしくは、安い値段で約定してしまうことも考えられます。
流動性が低い銘柄を購入する場合、SBI証券や楽天証券などのネット証券を活用すれば「板情報」から、どの値段で売買注文が入っているかを確認できますので、その値段に合わせて注文を出すと良いでしょう。
また、購入前にあらかじめ対象の銘柄の売買高を確認し、どれだけの取引が行われているかをチェックするのがポイントです。特に、中小企業であれば、知名度の関係で売買が少ないことも珍しくないですが、将来的に大きな成長が期待できそうな銘柄も隠れていることもありますので、様々な情報を使いこなすことで将来的に大きなリターンが期待できると言えます。