株とFXは何が違う?2つの特徴を徹底比較して紹介!

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普段、投資という言葉を聞いて株やFXを真っ先に思い浮かべる方も多く、この2つを混合して考えている方も多いですが、この2つは投資でも全く異なる特徴を持った投資商品です。今回は、株とFXは何が違うのかと気になっている方に、それぞれの特徴を比較して違いを解説していきます。

投資対象の資産が異なる

株とFXの大きな違いは、投資対象の資産が異なります。

株は企業に投資をする

株は企業が発行した株式を購入することで、対象の企業に投資を行います。企業が事業活動を通じて得た収益をの一部を還元を受けることでリターンを狙う投資です。

株は、企業が資金調達のために発行した有価証券で、株を発行することで事業活動に必要な資金を市場を通じて調達します。資金を提供した投資家に対して、株券を引き換えると同時に企業の経営権を付与し、株主総会を通じた意見表明の他、事業活動で得た収益の一部を配当金という形で還元します。

また、株価は需給関係によって変動しており、企業の業績が好調であれば株価は上昇し、逆に、企業の業績が悪くなれば株価は下落します。そのため、業績が良好、もしくは将来的に業績が良くなると考えられる、企業の株を保有することで、株価が上昇すれば値上がり益を得ることができます。

株についての詳細は以下の記事で記載していますので合わせてご覧ください。

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FXは外国の通貨に対して投資する

FXは、外国で発行された通貨に対して投資を行う投資商品です。為替レートの変動を利用して差益を得る投資商品です。

我々日本人は、普段国内では日本円を使ってお買い物を行っていますが、外国に行くと、現地の中央銀行が発行した通貨を利用して買い物を行う必要があります。そのため、日本円は現地通貨に両替する必要がありますが、その通貨も為替レートに基づいて算出され、両替する金額が決定します。

外国通貨の為替レートは、常に需給関係に基づいて変動しており、日本円を売って外貨を購入する人が増えれば、円の価値が下がりますので「円安」となります。逆に、外貨を売って日本円を購入する人が増えれば、円の価値が上がりますので「円高」となります。

取引可能時間が異なる

株とFXで異なる点として、取引可能時間が異なります。

株は平日の午前9時から午後3時の間に取引可能

株の場合は、証券取引所を通じて売買を行いますので、証券取引所が開いている時間帯のみで取引ができます。

日本において株式を売買している東京証券取引所は、平日の午前9時から午前11時30分、昼休みを挟んで、午後12時30分から午後3時となっています。

証券取引所は土日はお休みとなりますので、土日に株式の売買を行うことはできません。

FXは土日を除き24時間取引可能

FXは、株とは異なり証券取引所などを通じて売買されているものではありませんので、土日を除いて、24時間取引が可能です。

そのため、会社員など昼間仕事で取引ができない方でも、仕事が終わって寝る前などに売買することが可能です。



レバレッジの倍率が異なる

株とFXでは、取引きを行う際にお金を借り入れて取引を行うレバレッジの倍率が異なります。

株は1単元あたりの必要金額を用意

株の場合は、現物取引であれば、対象の銘柄の1単元あたりの株式数に応じた金額を用意して購入する必要があります。また、お金を借りて取引を行う信用取引であれば、手元資金の3倍までの金額を借りて株を購入できます。

FXは手元資金の25倍まで

FXの場合は、株式とは異なり基本的に手元資金である証拠金を担保として、お金を借り入れることでレバレッジをかけて取引を行います。

レバレッジはFX業者によっても異なりますが、2018年4月時点では最大25倍までのレバレッジがかけられます。そのため、手元資金の25倍までの金額を借り入れて取引することが可能です。



取引の仕組みが異なる

株とFXでは、チャートが上下を繰り返しているイメージを思い浮かべる方も多いかと思いますが、基本的に両者では取引の仕組みは全く異なります。

株はオークション方式を採用

株は、先ほども説明した通り証券取引所を通じて売買されます。売買を行う際は売り手と買い手の価格が一致した段階で取引が成立するオークション方式が採用されています。そのため、株を購入する場合は、購入したい価格で誰かが売却しない限り取引が成立しないことになります。

オークション方式では、価格優先の原則時間優先の原則の2つの原則に基づいて取引が成立します。株を購入する場合、どの値段でも良いから購入したい場合に便利な「成行注文」と、価格を指定して購入する「指値注文」とでは、成行注文が優先的に取引が成立します。また、同じ値段で複数の注文が行われた場合は、注文した時間が早い方が優先的に取引が成立します。

オークション方式についての詳細は以下の記事で記載していますので合わせてご覧ください。

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FXはマーケットメーク方式を採用

FXは、株とはことなり証券取引所ではなく、外貨を売りたい相手から直接買うことになります。多くの場合はFX業者があらかじめ保有している外貨を、手数料を上乗せして直接購入するマーケットメーク方式を採用しています。

そのため、FXは常に売却相手が存在していますので、株のように売買が成立しないということはありません。

ただ、FX業者は単純に日本円と外貨を交換するだけでは、収益が入りませんので、為替手数料に該当するスプレッドを顧客が売却する為替レートに上乗せして徴収します。

例えば、買値が100.00ドルで、売値が100.03ドルの場合、この3銭がスプレッドとして徴収され、FX業者の収益となります。

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