上場投資信託(ETF)と上場投資証券(ETN)の違いは何か?

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株価指数に連動する金融商品として、上場投資信託(ETF)上場投資証券(ETN)があります。この2つは似て異なるもので、仕組みやリスクが異なります。それぞれの特徴を理解したうえで上手に使い分けていくことが重要です。今回は、上場投資信託(ETF)と上場投資証券(ETN)の違いを解説します。

ETFとETNの共通点

ETFとETNの共通店は、指数に連動することと証券取引所で売買されることの2つがあります。

指数に連動している

上場投資信託(ETF)と上場投資証券(ETN)の共通点としては、冒頭でも述べている通り、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)といった指数に連動した値動きを行うことです。そのため、普段のニュースを参考に株価の値動きが追える他、株価の値動きの背景に関して容易に情報収集が可能です。

証券取引所で売買できる

両社ともに証券取引所で売買されていますので、個別株を買うのと同様に市場価格で売買できます。そのため、市場が動いている時間帯であれば、リアルタイムに購入可能です。

また、発注をしたタイミングで取引が約定する成行注文の他、価格を指定する指値注文が可能です。

証券取引所についての詳細は、以下の記事で詳しく記載していますので合わせてご覧ください。

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ETFとETNの違い

ETFとETNの違いとしては、現物資産の保有有無と、発生するリスク要因の違い、分配金の有無の違い、償還期間の違いの主な4つがあります。

現物資産の保有有無

ETFとETNの大きな違いとしては、現物の資産を実際に保有しているかしていないかの違いがあります。

ETFの場合は、投資家から集めた資金を対象の指数に連動するように現物の株式などの金融資産を購入することで、指数に連動した値動きを行うように運用が行われます。

一方で、ETNの場合は、ETFとは異なり現物の資産を保有しません。あくまでも発行元の金融機関の信用に基づいて発行されている「債券」となります。発行元の金融機関が対象の指数に対して連動した価格で売買できることを保証しています。

発生するリスク要因の違い

ETFとETNでは、現物の資産を保有するかしないかでリスクの発生要因が異なります。証券取引所で自由に売買できますので、価格変動によるリスクが共通していますが、ETF固有のリスクとしては、この価格変動リスクの他に、売買する人が多いか少ないかによって変わる流動性リスクや、海外のETFの場合は為替リスクも存在します。

また、ETFは指数に連動はしているものの、現物の資産を保有していますので、実際の基準価格と、指数との間で価格が乖離してしまうことも考えられます。

ETNの場合は、現物の資産を保有していないため、ETFとは異なり指数との間で価格が乖離することはありません。その反面、金融機関の信用力で発行されていますので、金融機関の財務状況の悪化や倒産といった事態が発生した場合、ETNの価格が下落する、もしくは、ETNそのものが無価値となってしまう「信用リスク」があります。

分配金の有無

ETFの場合は、現物の資産を保有していますので、投資対象が株式や債券、不動産の場合は、組み入れ対象の銘柄より配当金もしくは利息が支払われた場合、それを投資家に分配して還元します。一方で、金などのコモディティに投資するETFの場合は、インカムゲインを生む資産ではありませんので分配金はありません。

ETNの場合は、現物の資産を保有していないことから、配当金や利息が得られませんので、基本的には分配金の支払いはありません。

償還期間の有無

ETFの運用期間は基本的に無期限で運用されていますが、ETNの場合はあくまでも金融機関の信用に基づいて発行された債券となりますので、償還期間が定められています。ただし、一般的な債券とは異なり、貸したお金が返却されるものではありませんので、償還される場合はETNの市場価格で償却されることになります。

ETFとETNについての詳細は以下の記事で詳しく紹介していますので合わせてご覧ください。

https://kabutoshimichi.com/2018/01/05/etf/

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