株価が下落時もリターンが得られる!?インバース型(ベア型)ETFを紹介。

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株価の下落局面が続くと利益追求は難しくなります。ただし、インバース型(ベア型)ETFを活用することで、株価の下落局面でも利益が得ることが期待できます。今回は、インバース型(ベア型)ETFの概要とその特徴を紹介します。

インバース型(ベア型)ETFとは?

インバース型(ベア型)ETFとは、日経平均株価や東証株価指数(TOPIX)などの指数に対して、反対の値動きを行う指数に連動するETFです。

ETFは、2018年1月5日の記事で記載していますが、日本語では上場投資信託と言い、証券取引所に上場している投資信託です。そのため、投資信託でありながら株式と同様に市場価格でリアルタイムに売買できます。

https://kabutoshimichi.com/2018/01/05/etf/

NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信(青)の値動きとと日経平均株価(赤)の値動きの比較

インバース型ETFは、東京証券取引所に上場している225銘柄の平均値動きを示した日経平均株価に対して逆の値動きをする「日経平均インバース・インデックス」、東京証券取引所前銘柄の値動きを示した東証株価指数(TOPIX)に対して逆の値動きを行う「TOPIXインバース(‐1倍)指数」、収益率など投資家還元に積極的な銘柄で構成したJPX日経400の反対の値動きをする「JPX日経400インバース・インデックス」に連動します。

インバース型ETFは、下落時について熊が爪を振り下ろすというイメージに近いことから、それを揶揄した形でベア型とも呼ばれています。

下落局面でもリターンが得られる可能性がある!

インバース型(ベア型)ETFの大きな特徴としては、株価が下落局面でもリターンが得られる可能性が高いことです。

対象の指数と逆の値動きを行う指数と連動しているため、対象の指数の株価が下落したときには、インバース型(ベア型)ETFの株価は上昇し、逆に対象指数の株価が上場した場合、インバース型(ベア型)ETFの株価は下落することになります。

そのため、株価の相場に左右されずに継続的にリターンを得たいと考えている方や、現有の株式に対して値下がり分のリスクをヘッジする目的で利用できるETFであると言えます。



長期保有ではなく短期保有に最適

インバース型(ベア型)ETFは、短期で取引を行うように設計された投資商品であると言えます。

株価の下落は、一時的な場合が多いことや、基本的に株価は企業が収益をあげて企業成長に留まらず、経済を成長させていくことができれば、上下を繰り返しながら上昇していくものです。そのため、インバース型(ベア型)ETFを長期で保有していると、損失が膨らんでしまうことも考えられます。

また、インバース型(ベア型)ETFは、分配金といったインカムゲインには期待できず、稼ぐ手段としては株価の下落時に短期的に利益をあげていく方法に特化した投資商品であると言えます。

インバース型(ベア型)ETF一覧

株価が下落時にリターンが狙えるインバース型(ベア型)ETFにはどの様な銘柄があるのでしょうか。代表的なインバース型(ベア型)ETFを3本紹介します。

1.NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信 (証券コード:1571)

NEXT FUNDS 日経平均インバース・インデックス連動型上場投信は、野村アセットマネジメントが運用するインバース型(ベア型)ETFで、日経平均株価の逆の値動きを行う「日経平均インバース・インデックス」に連動します。ETFの運用管理費用である信託報酬は年率0.8%に設定されています。売買単位は1口単位となっています。

2.ダイワ上場投信-日経平均インバース・インデックス(証券コード:1456)

ダイワ上場投信-日経平均インバース・インデックスは、大和証券グループの大和証券投資信託委託が運用しているインバース型(ベア型)ETFです。こちらも、日経平均株価の逆の値動きを行う「日経平均インバース・インデックス」に連動します。信託報酬は0.75%で、売買単位は1口単位となっています。


3.TOPIXベア上場投信 (証券コード:1569)

TOPIXベア上場投信は、シンプレクス・アセット・マネジメントが運用しているインバース型(ベア型)ETFです。こちらは、東証株価指数(TOPIX)の逆の値動きを行う「TOPIXインバース(‐1倍)指数」に連動します。信託報酬は、0.75%で、売買単位は10口単位となっています。

インバース型ETFの各銘柄の詳細は以下の記事で詳しく解説していますので合わせてご覧いただければ幸いです。

株式投資では基本的には株価が上昇することで利益を得るものですが、このように株式相場が下落局面においても利益が狙うには、インバース型のETFを活用...

インバース型ETFの取引におすすめな証券会社

SBI証券 楽天証券 マネックス証券 SBIネオトレード証券 松井証券
売買手数料(※) 50~487円 50~487円 100~1500円 50~800円 0~1000円
定額手数料(※) 0円 0円 2,500円 400円~600円 0円~1000円

(※)約定代金100万円までの税抜手数料
インバース型ETFは、SBI証券楽天証券マネックス証券といったネット証券を活用することで気軽に売買できます。口座開設は無料で売買手数料も低コストで利用できるのが特徴です。

SBI証券と楽天証券が1回あたりの約定代金が5万円までが50円、主要ネット証券最安水準の手数料!
2022年3月22日(火)約定分より、日本株の取引毎手数料コースにおける、現物手数料を変更しました。それにより、主要ネット証券最安水準の手数料となっています。

※2022年3月24日現在、マネックス証券調べ。
主要ネット証券(auカブコム証券、SBI証券、松井証券、楽天証券、マネックス証券)にて比較。

短期売買を行う場合は、定額で利用できるプランも利用できます。定額の手数料はSBI証券と楽天証券が1日の約定代金が100万円までであれば0円で利用できる他、SBIネオトレード証券は1日あたりの約定代金に応じて400円から600円、松井証券は約定代金50万円までであれば0円で取引できます。

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